谷口慎也とは? わかりやすく解説

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谷口慎也

谷口慎也の俳句

あの世とは鶯の啼く家の裏
いっぺんにことば使って花の洞
いつかまた嘘の話をはくちょうと
いやどうもとポプラ並木を死んだ父
かたつむりその真空の地響きよ
かたつむり光速にして元の位置
この道や伸びて縮んで鳥雲に
どうするのと言われご飯をこぼしけり
どんぐりが落ちて小さな神歩く
にんげんが見えぬあの町祭笛
ひと跳ねてみせる晩夏の岬かな
ほとほとに毛深きものよ野遊びは
ゴキブリを叩き損ねて夏の月
セシウムの夕日むかしは白樺派
予定より命あまればどんぐり余る
人類は元気せんそうまた戦争
今生や赤子まぶしの核花粉
仏壇は軍艦に似て暮の秋
冬銀河コトリとひとり降ろしけり
原子炉が灯るこの世のひな祭
原子炉もあやめも濡れているところ
大揚羽柱を嗅いで出でゆけり
奥の間に金魚が浮いておりしかな
寒鴉空也の口を順番に
心臓に花野かさねて眠らんか
恋猫の飛んで転生拒みたり
戦争や宇宙ダストも秋湿り
敬老の日や磔刑のキリストも
春は曙まれにあざらしの予感
正しくは真っ向鯨座礁せり
死はすでに用意してあるプールかな
母死んで母をもらいぬ菊膾
水すまし水の地球を踏んばって
永遠に厠は病みぬ竹の秋
炎帝のさびしき起重機あそびかな
白鳥がふらふら漕がれゆくところ
空蟬によく響くなり空爆は
空蟬の中の空気を大切に
肉屋に肉入れるところや夏の月
色鳥とイエスの見える厠かな
花どきは死にどき山のドキドキ
花筏一番乗りは行基とや
花茣蓙をまるめそろりと遷都かな
葬送のハト飛び立ちぬすぐ戻る
蛇として生まれしばらくうわの空
蟬落ちて一山腰の砕けたり
襖より向こうは枯野または海
金魚売多くは水を売りにけり
陽炎を見るかげろうの駅にいて
雁啼いて浮くや頭に仏壇が
 



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