諷刺
ふう‐し【風刺/×諷刺】
風刺
(諷刺 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 04:15 UTC 版)
風刺(ふうし、仏: satire, 英: satire)とは、社会や人物の欠点や罪悪を遠回しに批判すること[1]。諷刺[2]とも表記する。
注釈
- ^ 風刺はパロディとは異なる。風刺は書き手の根本動機が憤りだ、という点で異なる。風刺のなかのいくつかのタイプのひとつ、「笑いで包んだ風刺」が、鑑賞する側から見てどのように感じられるか、鑑賞するにつれてどのように印象が変化してゆくか解説すると、風刺は、一見した段階(第一印象)ではユーモアに包まれているが、それは一種の偽装であり、鑑賞者が表に表れている《笑える要素》をじっくりとかみしめているうちに、いつのまにか、その下から「何らかの実在の対象に対する 本物の怒り」が現れてくるのであり、(第一印象とは裏腹に)、次第に いわゆる《笑えない要素》が根底に横たわっていることが感じられるようになるわけである。
- ^ またパロディは滑稽な効果をもたらすために、誇張された方法で他の芸術作品を模倣するユーモアの一形式である。それゆえにパロディは何らかの模倣による表現である。それに対して、風刺は必ずしも模倣ではない。
- ^ 「風刺」はしばしば対象を嘲笑的に(つまり、批判でありながら、笑いを誘うように)表現する。だが風刺にとって、笑いを誘うことはは必須ではない。 風刺は(怒りを抑制している、というのが本質で)必ずしもユーモラスである必要はなく、事実、多くの風刺作品は悲劇に含まれる。(風刺はしばしば笑いを誘う表現を伴うが、実は風刺にとっては、ユーモアは(怒りを抑制しつつ表現するための、いくつかある手段のひとつであり)、あくまで二次的である。他方、全てのパロディは必然的にユーモラスな調子を帯びている。そこも異なっているのである。
- ^ なお、風刺を導入するバーレスクの形式は、2つの異なるカテゴリーへ分類できる。自然からそのままに採用された主題を高尚な形式で扱う「ハイ・バーレスク」と、叙事詩や詩の様式で伝統的に扱われる主題を採用し、それを貶める「ロウ・バーレスク」である。
出典
諷刺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 15:30 UTC 版)
社会政治諷刺の一手段としての利用は、賦に結びついた伝統の1つである。例えば、実際に受けるべき栄誉や賞賛を与えられず、時の君子や権力者から不当に追放された忠臣を主題とするもの(賢人失志の賦)などである。『楚辞』中の屈原の手になるとされる「離騒」はこうした伝統の最初期の作品として知られ、賦文学の祖であると同時に詩の題材としての政治批判を取り入れた初の作品でもある。不当な追放という主題は瀟湘詩の発展とも関連している。これは、形式的またはテーマ的に詩人の追放の悲しみに基づく詩であり、直接的なものもあれば、友人や史上の英雄の人格を借りて隠喩的に行われることもある。隠喩は、皇帝を露骨に非難すれば罪せられる可能性のある詩人の取った安全な諷刺の手段であった。漢代を通じて、賦の形式的な発展とともに、間接的・隠喩的な諷刺を盛り込む手法も発展した。班固は『漢書』において、屈原の賦を賢人失志という主題を文学的主題に用いた例として言及している。 形式的な面から言えば、このような主題を持つ作品は、騒体賦の形をとることが多い。四言を基調とし、事物の陳述を志向する詠物賦の形式に対して、楚の訛りを持つ騒体賦の音調は抒情性を含むものとして志向される傾向にあったからである。言い換えれば、漢代には文体や主題を異にする2種類の賦が行われたことになる。中国学者ヘルムート・ウィルヘルム(英語版)は次のように述べる。「(…)漢賦は数種類の類型に容易に分類することができる。全ての類型にはある特徴が共通して見られる。ほぼ例外なく、賦は批判を表明するものとして解釈でき、またそう解釈されてきた――時の君子に対して、あるいは君子の行いや、君子の下す特定の法や計画に対して。また権力者の寵愛する権力者を諫める場合もあれば、一般に、分別なく役人を重用することも批判の対象となった。前向きな色合いの賦で、作者自身やその仲間の重用をすすめる、あるいは特定の政治的な示唆を含む例はほとんど存在しない。端的に言えば、ほぼすべての賦は政治的な意図を含んでおり、加えてそのほとんどは君子とそれに仕える家臣の関係に関するものである。」
※この「諷刺」の解説は、「賦」の解説の一部です。
「諷刺」を含む「賦」の記事については、「賦」の概要を参照ください。
諷刺
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 05:44 UTC 版)
ファンサイト"Winter is Coming"は、上記のニール・マーシャルの逸話について議論するために『サタデー・ナイト・ライブ』が2012年4月に放映した寸劇を紹介している。マーシャルのインタビューが公表される1か月以上前に放送されたもので、HBOの『HBOファースト・ルック』 の一話であるという設定で作られたコントである。これは13歳で『ゲーム・オブ・スローンズ』の「クリエイティブ・コンサルタント」になったアダム・フリードバーグという少年を主人公にしており、アンディ・サムバーグがこの役を演じている。この十代の青年は情報開示に伴う様々な性行為の場面がたくさんあって「確実にいっぱいオッパイが出せた」ことに非常に満足しているという設定であった。著者のマーティンに相当する役どころをボビー・モイニハンが演じており、フリードバーグについて「幻視者ですね。実際にセックスを書かなかった場面でも、私がまさにセックスのことを考えていたということを知っているんです」と言っている。作者であるマーティン本人もこのコントのことを知っており、サンディエゴコミコン・インターナショナルでフリードバーグが来られなかったのは「ベルファストでオッパイの出ない場面の撮影があり、適切な処理のためそちらに行く必要があった」と冗談にしている。
※この「諷刺」の解説は、「セックスポジション」の解説の一部です。
「諷刺」を含む「セックスポジション」の記事については、「セックスポジション」の概要を参照ください。
諷刺
「諷刺」の例文・使い方・用例・文例
品詞の分類
- >> 「諷刺」を含む用語の索引
- 諷刺のページへのリンク