ばかり【▽許り】
読み方:ばかり
1 範囲を限定する意を表す。…だけ。…のみ。「あとは清書する—だ」「大きい—が能じゃない」
「いそのかみ古き都のほととぎす声—こそ昔なりけれ」〈古今・夏〉
2 おおよその程度・分量を表す。…ほど。…くらい。「まだ半分—残っている」「一〇歳—の男の子」
「三寸—なる人」〈竹取〉
3 (「…たばかりに」の形で接続助詞的に用いて)それだけの原因での意を語調を強めて表す。…ために。「動揺した—に制球が乱れた」「強行採決をした—に議場が荒れた」
4 (動詞の連体形または助動詞「ぬ(ん)」を受けて)ある動作が今にも行われようとする状態を表す。「いつでも出発できる—になっている」「泣き出さん—の顔」
5 (「…たばかり」の形で)動作が完了してまもない状態にある意を表す。「銀行から引き出した—のお金」「今出かけた—だ」
6 (「…とばかり」「…とばかりに」の形で)強調の意を表す。「ここぞと—声援する」「待っていたと—に飛び出す」
[補説] 動詞「はか(計)る」の連用形が名詞化した「はかり」から転じたもので、2が本来の用法とされる。中古では1・2とも、用言の終止形にも付いた。1は中古以降の用法で、中世以降は2は衰え、「ほど」がそれに代わり、1は「のみ」よりも優勢になった。近世以降は、限定に「だけ」「きり」が加わるようになる。なお、「ばかり」はくだけた話し言葉では、「ばっかり」「ばっかし」「ばかし」という形も使われ、また、「っぱかり」の形になることもある。
許り
助詞
(許り から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 19:43 UTC 版)
助詞(じょし)とは、日本語の伝統的な品詞の一つである。他言語の後置詞、接続詞に当たる。
- ^ "てにをは". 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2020年11月5日閲覧。
- ^ a b 石川創「「感動詞」の定義の変遷について」『駒沢女子大学研究紀要』第25号、駒沢女子大学、2018年、25-37頁。
- ^ a b "が". デジタル大辞泉. コトバンクより2020年10月30日閲覧。
- ^ a b c "を". デジタル大辞泉. コトバンクより2020年10月30日閲覧。
- ^ a b c "へ". デジタル大辞泉. コトバンクより2020年10月30日閲覧。
- ^ "と". デジタル大辞泉. コトバンクより2020年10月30日閲覧。
- ^ a b "より". デジタル大辞泉. コトバンクより2020年10月30日閲覧。
- ^ "で". デジタル大辞泉. コトバンクより2020年10月30日閲覧。
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