記・紀とは? わかりやすく解説

き‐き【記紀】

読み方:きき

古事記日本書紀


きき 【記紀】


記紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 01:40 UTC 版)

記紀(きき)とは、『古事記』と『日本書紀』との総称である[1]。『古事記』の「記」と『日本書紀』の「紀」を併せて「記紀」という。




「記紀」の続きの解説一覧

記紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 18:37 UTC 版)

三種の神器」の記事における「記紀」の解説

記紀のうち、『古事記』には、神器(神から受け伝え宝器)またはそれに類するものの伝承はあるものの、格別に天皇践祚に際してとなると目に付く記事は無い。しかし『日本書紀』には以下のように記載されている。 ※原文表記について文字旧字体約物現代補足書き下し文表記について文字新字体振り仮名歴史的仮名遣。卷第十允恭天皇元年十二月条 ── 《 原 文 》 爰大中姬命仰歡、則謂群卿曰「皇子將聽群臣之請、今當上天璽符。」於是、群臣大喜卽日天皇璽符再拜上焉。 《書き下し文》 .mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}爰(ここ)に大中姫命(おほなかつひめのみこと) 仰(あふ)ぎ歓(よろこ)び、則(すなは)ち群卿(まちきむたち) に謂(い)ひて「皇子(みこ)、群臣まへつきみたち) の請(ねがひ)を聴(ゆる)したまひて、今(いま)当(まさ)天皇すめらみこと)の璽符みしるし)を上(たてまつ)るべし。」と曰(のたま)ふ。是(ここ)に、群臣まへつきみたち) 大(おほい)に喜(よろこ)びて、即(そ)の日(ひ)、天皇すめらみこと)の璽符みしるし)を捧(ささ)げて、再拝(をが)みて上(たてまつ)る。 卷第十五 清天皇前記十月雄略天皇廿三年十月)条 ── 《 原 文 》 (...略...)大伴室屋大連、率臣連等、奉璽於皇太子。 《書き下し文大伴室屋大連おほとものむろやのおほむらじ)、臣(おみ)・連(むらじ)等(ら)を率(ゐ)て、璽(しるし)を皇太子ひつぎのみこ) に奉(たてまつ)る。 卷第十顯宗天皇前記十一月清寧天皇五年十一月)条 ── 《 原 文 》 (...略...)百官大會皇太子億計、取天皇之璽、置之天皇之坐、(...略...)。 《書き下し文百官もものつかさ)大(おほい)に会へり、皇太子ひつぎのみこ)億計(おけ)、天皇すめらみこと)の璽(みしるし)を取りて、天皇すめらみこと)の坐(みまし) に置きたまふ、 卷第十繼體天皇元年二月条 ── 《 原 文大伴金村大連、乃跪、上天子鏡劒璽符、再拜。(...略...)乃受璽符、是日、卽天皇位。 《書き下し文大伴金村大連おおとものかなむらのおほむらじ)、乃(すなは)ち跪(ひざまづ)きて天子(みかど)の鏡(みかがみ)・剣(みはかし)の璽符みしるし)を上(たてまつ)りて再拝(をが)みたてまつる。(...略...)乃(すなは)ち璽符みしるし)を受(う)く。是(こ)の日に、即天皇位(あまつひつぎしろしめ)す。 卷第十宣化天皇前記十二月安閑天皇二年十二月)条 ── 《 原 文群臣奏上劒鏡於武小廣國押盾尊、使卽天皇之位焉。 《書き下し文群臣まへつきみたち)、奏(そう)して、剣(みはかし)・鏡(みかがみ)を武小広国押盾尊(たけをひろくにおしたてのみこと)に上(たてまつ)りて、即天皇之位(あまつひつぎしろしめ)さしむ。 卷第廿二 推古天皇前記十一月条 ── 《 原 文 》 百寮上表勸進至于三、乃從之、因以奉天皇璽印。 《書き下し文》 百寮(もものつかさ)、表(まうしぶみ)を上(たてまつ)りて勧進(すすめまつ)る。三(みたび)に至(いた)りて、乃(すなは)ち従(したが)ひたまふ。因(よ)りて天皇すめらみこと)の璽印(みしるし)を奉(たてまつ)る。 卷第廿三 舒明天皇元年正月条 ── 《 原 文 》 (...略...)大臣及群卿、共以天皇之璽印、獻於田村皇子。 《書き下し文大臣(おほおみ)及び群卿(まちきむたち)、共に天皇すめらみこと)の璽印(みしるし)を以(もち)て、田村皇子(たむらのみこ)に献(たてまつ)る。 卷第廿五 孝德天皇前記六月条 ── 《 原 文天豐財重日足姬天皇、授璽綬禪位。 《書き下し文天豊財重日足姫天皇(あめとよたからいかしひたらしひめのすめらみこと)、璽綬(みしるし)を授(さづ)けたまひて位(みくらゐ)を禅(ゆづ)りたまふ。 【参考:卷第廿七 天智天皇七年是歳条 ── 新羅の僧による草薙剣盗難事件が起こる。】 卷第卅 持統天皇年正月条 ── 《 原 文 》 (...略...)物部麻呂朝臣大盾。神祗伯中臣大嶋朝臣、讀天神壽詞。畢、忌部宿禰色夫知奉上神璽劒鏡於皇后皇后、卽天皇位。 《書き下し文物部麻呂朝臣もののべのまろのあそみ)、大盾(おほたて)を(た)て、神祇伯(かむづかさのかみ)の中臣大嶋朝臣なかとみおほしまのあそみ)、天神寿詞あまつかみのよごと) を読み、畢(をわ)りて忌部宿禰色夫知(いみべのすくねしこぶち)、神璽(かみのしるし)の剣(みはかし)・鏡(みかがみ)(※異説では、神璽(かみのしるし)・剣(みはかし)・鏡(みかがみ))を皇后(きさき)に奉上たてまつ)り、皇后(きさき)、天皇すめらみこと)の位(みくらゐ)に即(つ)く。

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記紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:35 UTC 版)

ヤマトタケル」の記事における「記紀」の解説

日本武尊帯びた剣は、草薙剣那藝剣)といわれる出雲スサノオ尊がヤマタノオロチ倒した際にその尾から出てきたもので、天照大神献上され天孫降臨に伴い三種の神器一つとして、再び地上戻ってきたものである日本書紀注記によると、元は天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)という名で、日本武尊駿河野火攻め遭った時、この剣が独りでに鞘から抜けて薙ぎ払い、難を逃れたことにより草薙剣くさなぎのつるぎ)と名付けられたとする。ただし、これは挿入され異伝であり、正式な伝承とは見なされていない。本文では一貫して草薙剣表記され途中で名称が変わることはない。古事記も草那藝剣(大刀)とのみ記される

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記紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 05:33 UTC 版)

関門海峡」の記事における「記紀」の解説

仲哀天皇元年 - 仲哀天皇妻の神皇后九州熊襲(くまそ)の平定のために関門海峡進軍翌年穴戸の国(長門国)に豊浦宮御所)を置いた(今の忌宮神社の場所)。 仲哀天皇8年9月 - 仲哀天皇神功皇后とともに熊襲征伐のため博多香椎宮訪れる。そこで、神懸かりした神功皇后から「新羅攻めよ天照大神住吉三神お告げ(ご信託託宣)を受けたものの、仲哀天皇託宣聞かず熊襲征伐を行う。しかし、ご信託通り天皇軍は敗北し撤退。さらに翌、仲哀天皇9年2月仲哀天皇自身筑紫熊襲の矢に打たれ崩じた。遺体武内宿禰により海路穴門(※当時関門海峡一部繋がっており、そこに巨大な穴が空いていて潮が行来していたという説がある)を通って豊浦宮で殯された。

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記紀

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 08:52 UTC 版)

道俣神」の記事における「記紀」の解説

『古事記』『日本書紀』本文)の相違で、『古事記』では伊弉冉尊いざなみのみこと)は火の神火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ))を生み火傷負い亡くなるが、『日本書紀』本文)では別の筋書きになっており伊弉冉尊は死ぬことなく生きていく。このため伊弉諾尊死後の伊弉冉尊会い黄泉国訪問する神話は、『日本書紀』においては本文から逸れ一書」についての記述となる。 『古事記』黄泉国から脱出した後、禊をする直前伊弉諾尊の身に着けていた諸々から成る。 『日本書紀一書)』は黄泉国から逃げ途中伊弉冉尊対峙決別誓いをたてた後、伊弉諾尊の身に着けていた諸々から成る神話道俣神と開囓神の箇所のみ。詳細は「神生み」を参照

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記紀

出典:『Wiktionary』 (2021/08/15 09:01 UTC 版)

固有名詞

  (きき)

  1. 文献》 『古事記および日本書紀』の総称

熟語




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