ようやく‐ひっき〔エウヤク‐〕【要約筆記】
要約筆記
要約筆記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/11 07:29 UTC 版)
要約筆記(ようやくひっき)は、聴覚障害者への情報保障手段の一つで、話されている内容を要約し、文字として伝えることをいう。主に第一言語を手話としない中途失聴者・難聴者などを対象とする。要約筆記作業に従事する通訳者のことを要約筆記者、要約筆記奉仕員、ノートテイカーと呼ぶ。あくまで聴覚障害者のために「発話時点で要約し、通訳すること」を保障するのであって、音声の記録行為とは異なる。
- ^ 歴史と背景:ULACSから生まれた方法。
- ^ 第10回障害者スポーツ大会「ゆめ半島千葉大会」活用レポート:IT技術として、文字情報のモバイル配信とインターネット掲示板が活用された。
- ^ モバイル型遠隔情報保障システム:国立大学法人 筑波技術大学を代表として、ソフトバンクモバイル株式会社、NPO法人 長野サマライズ・センター、国立大学法人 群馬大学、国立大学法人 東京大学先端科学技術研究センター、MCC HubneT 6者の共同プロジェクト。機器としてApple iPhone、入力用ソフトとしてIPtalk、配信用ソフトとしてITBC2が使われている。
要約筆記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/15 15:40 UTC 版)
要約筆記とは、音声で話されている内容を要約して文字化する情報保障形態である。手話を用いない聴覚障害者にとって、最も理解しやすい形態の情報保障とされる。聴覚障害を持つ学生の間では「ノートテイク」という形で行われることもある。ただし、要約筆記とはあくまでも「要約」であり、すべての音声情報が完全に伝えられているものではない。また、要約筆記についても、前項(手話通訳)において述べたと同様の問題点がある。「書くだけなら誰でもできる」と思われがちだが、話される内容を的確に要約し、分かりやすい形で文字にして伝えるには熟練と技術が必要であり、訓練された要約筆記者の育成も課題である。 手書き要約筆記 手書き要約筆記は、小-中規模の場にて用いられる。手書きはパソコンに比べ情報提供スピードが遅く、学術的な講演会等には向かない。また、会場が大きいと文字が見えにくくなる難点があるため、中型イベント会場やセミナー等で用いられることがある。 パソコン要約筆記 パソコン要約筆記とは、複数の人が複数台のパソコンを用いて音声情報を文字情報に変換タイピングし、単一のプロジェクタや大型ディスプレイなどを用いて文字情報を提供する情報保障手段である。パソコン1台の画面を、少人数で見る方法もある。運用するには、情報機器の搬入が認められ、電源が確保される必要がある。
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