西武モハ101形電車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 乗り物 > 列車 > 西武鉄道の電車 > 西武モハ101形電車の意味・解説 

西武モハ101形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/04 13:45 UTC 版)

西武モハ101形電車(せいぶモハ101がたでんしゃ)は、かつて西武鉄道に在籍した通勤形電車多摩湖線の車両近代化のため、従来在籍した木造車の主要機器を流用して1949年昭和24年)[2]から1953年(昭和28年)[3]にかけて製造された、全長12m級の小型車である。


注釈

  1. ^ (現)西武鉄道において在籍車両の一斉改番が実施された1948年(昭和23年)6月までの期間、(旧)西武鉄道引き継ぎ車であるモハ100形101 - 112・クハ1100形1101 - 1108(改番後はモハ151形・クハ1151形)、および同じく(旧)西武鉄道引き継ぎ車である客車改造木造制御車クハ1110形1111・1112(改番後はクハ1151形へ統合)がそれぞれ存在した関係で、モハ101 - 107・クハ1101・クハ1111・1112の車番世代表記は実際には全車とも1世代多い表記が正確なものであるが、煩雑さを避けるため同10両の世代表記は本項記述の各形式内に限定したものとする[要出典]
  2. ^ 当初の社名は「西武農業鉄道」。1946年(昭和21年)11月15日付で現社名へ改称[要出典]
  3. ^ 多摩湖線は萩山より分岐して本小平に至る支線を有していたが、多摩湖線本小平駅は新宿線小平駅の南西方に立地する独立駅であり、また架線電圧ならびに車両規格の相違から線路は接続されていなかった。本小平駅は1949年(昭和24年)11月に小平駅と統合され、さらに1955年(昭和30年)3月に小平 - 萩山間が架線電圧1,500V仕様に昇圧されたものの、1958年(昭和33年)9月の萩山 - 多摩湖間の架線電圧1,500V昇圧完成まで全列車とも小平 - 萩山間での折り返し運転が実施された。なお、小平 - 萩山間については1962年(昭和37年)9月の上水線(現・拝島線)萩山 - 小川間の開通に伴って多摩湖線から上水線へ移管され、現在は拝島線の一区間となっている[要出典]
  4. ^ 同一台車に動軸・付随軸が混在する台車において、動軸側により多くの荷重を負担させ粘着性能を向上させる目的で、車体の荷重を受ける心皿・枕梁等を動軸側に偏って配置した台車を「偏心台車」と称する[要出典]
  5. ^ 『RM LIBRARY30 所沢車輌工場ものがたり(上)』 p.19においては車体載せ替えによって余剰となった廃車体を「モハ51」のものとしているが、正しくは本項の記述通り「クハ1112(元モハ102)」のものである[要出典]
  6. ^ a b 日立電鉄側の公式資料には1956年(昭和31年)11月譲受と記録されている。
  7. ^ これは、同社の上高地直通バスが松本市内における橋の架け替え工事により、通過両数の制限を受けた為、旅客の70%を電車で輸送する事にし、その為一部を3両に増車する事になったからである。
  8. ^ 後述の山形交通モハ3(元モハ104・3代)をモデルとしてカタログを作成し宣伝を行った。同様の売り込みは後に(旧)西武鉄道引き継ぎ車のモハ221形・クハ1221形が廃車となった際においても行われた[要出典]
  9. ^ 同路線にはモハ105の車番を称する木造車が在籍しており、車番としては2代目となる。しかし木造モハ105の除籍は1965年(昭和40年)に実施されていることから、1年余の間同一車番の車両が2両存在したことになるが詳細は不明である[要出典]
  10. ^ 車体延長工事については前述の通り2両とも西武在籍当時に施工されたものであり、『RM LIBRARY78 山形交通三山線』p.38における「入線に際して車体延長工事が施工された」旨の記述は誤りである。
  11. ^ a b c 書類上の竣功年月は1951年(昭和26年)1月となっている。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j 『RM LIBRARY30 所沢車輌工場ものがたり(上)』 (2002) p.13
  2. ^ a b c d e f g h i j k 中川浩一 「西武鉄道補遺」 (1969) p.67
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y 今城光英・酒井秀夫・加藤新一 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 3」 (1970) p.80
  4. ^ a b c d e f g h i j k l 加藤新一・今城光英・酒井秀夫 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 2」 (1969) pp.60 - 61
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag 今城光英・酒井秀夫・加藤新一 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 3」 (1970) p.81
  6. ^ 杉田肇 「西武鉄道の電気機関車」 (1992) p.241
  7. ^ 青木栄一 「西武鉄道のあゆみ -その路線網の拡大と地域開発-」 (1992) p.110
  8. ^ a b 中川浩一 「昭和20年代半ばの多摩湖線 -半世紀前への回想-」 (2002) pp.160 - 161
  9. ^ a b c 『RM LIBRARY30 所沢車輌工場ものがたり(上)』 (2002) p.19
  10. ^ a b 『カラーブックス 日本の私鉄2 西武』 (1982) p.112
  11. ^ a b c d e 田尻弘行 「西武鉄道 1950年代の輸送を担った旧形電車」 (2002) p.85
  12. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 吉川文夫 「全国で働らく元西武鉄道の車両」 (1969) pp.39 - 40
  13. ^ 運輸省, ed. “14 西武鉄道車輌設計変更”. 地免・西武鉄道・昭和26年 
  14. ^ a b 中川浩一 「昭和20年代半ばの多摩湖線 -半世紀前への回想-」 (2002) p.163
  15. ^ a b c d e f g h i j 益井茂夫 「西武鉄道(旧)軌道線の車両」 (2002) pp.166 - 167
  16. ^ 中川浩一 「昭和20年代半ばの多摩湖線 -半世紀前への回想-」 (2002) p.164
  17. ^ a b c d e 加藤新一・今城光英・酒井秀夫 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 2」 (1969) pp.65 - 66
  18. ^ 佐藤利生 「西武鉄道車両カタログ」 (1992) p.172
  19. ^ a b c 「RM LIBRARY64 日立電鉄の75年」 (2004) pp.26 - 27
  20. ^ a b c 加藤新一・今城光英・酒井秀夫 「私鉄車両めぐり(80) 西武鉄道 2」 (1969) p.67
  21. ^ a b c d e f g h 益井茂夫 「私鉄車両めぐり(39) 西武鉄道 完」 (1960) p.39
  22. ^ 「RM LIBRARY31 所沢車輌工場ものがたり(下)」 (2002) p.47
  23. ^ 益井茂夫 「私鉄車両めぐり(39) 西武鉄道 1 」 (1960) p.42
  24. ^ 益井茂夫 「西武鉄道 路線・駅の移り変わり」 (1992) p.141
  25. ^ 小松丘・大山俊行・高橋健一 「他社へ譲渡された西武鉄道の車両」 (1992) pp.218 - 219
  26. ^ 宮沢元和 「私鉄車両めぐり(61) 松本電気鉄道」 (1982) p.180
  27. ^ a b 「RM LIBRARY82 山形交通高畠線・尾花沢線」 (2006) p.51
  28. ^ a b 田尻弘行 「地方私鉄に転じた西武の社形鋼製車」 (2002) pp.90 - 91
  29. ^ a b c d 「RM LIBRARY52 羽後交通雄勝線 -追憶の西馬音内電車-」 (2003) pp.36 - 37
  30. ^ a b 「RM LIBRARY52 羽後交通雄勝線 -追憶の西馬音内電車-」 (2003) pp.20 - 23
  31. ^ a b 「RM LIBRARY52 羽後交通雄勝線 -追憶の西馬音内電車-」 (2003) pp.46 - 47
  32. ^ 「RM LIBRARY82 山形交通高畠線・尾花沢線」 (2006) pp.49 - 51
  33. ^ a b c d 「RM LIBRARY82 山形交通高畠線・尾花沢線」 (2006) pp.44 - 45
  34. ^ a b c 「RM LIBRARY78 山形交通三山線」 (2006) pp.38 - 44
  35. ^ 「RM LIBRARY78 山形交通三山線」 (2006) p.47
  36. ^ 「RM LIBRARY64 日立電鉄の75年」 (2004) pp.46 - 47
  37. ^ a b c d e f g 白井良和 「私鉄車両めぐり(86) 豊橋鉄道渥美線」 (1982) pp.160 - 162
  38. ^ a b 日本油脂 モ101 - 鉄道友の会名古屋支部 2012-03-16閲覧
  39. ^ a b 日本油脂 ク102 - 鉄道友の会名古屋支部 2012-03-16閲覧


「西武モハ101形電車」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「西武モハ101形電車」の関連用語

西武モハ101形電車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



西武モハ101形電車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの西武モハ101形電車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS