西光寺野疏水
| 疏水の概要 | |||||||||
■疏水の所在 兵庫県神崎郡市川町〜神崎郡福崎町 総延長 8.8㎞ 幅1.2〜1.5m 隧道 8ケ所 水路橋 5ケ所 ■所在地域の概要 本地区は神崎郡東南部の旧田原、八千種(現・神崎郡福崎町)及び船津、山田、豊富(現・姫路市)の5カ村にまたがり、二級河川・市川と同支流平田川に挟まれた台地で、その形状は南北に細長く約8キロに及ぶ馬の背状を呈した一大原野であった。 明治以降から先人たちのたゆみない開墾とため池の築造など、土地と用水の開発により昭和初期には約380haの耕地が開かれた純農村地帯であった。 ところが、昭和40年代以降、同地区の北部を東西に中国自動車道が、そして西側を南北に播但連絡道路が貫通し、今は、姫路市郊外の農業振興地域として近代的農業の確立を目指した各施策により、将来の発展に大きな希望と期待がよせられている地区である。 ■疏水の概要・特徴 疏水路はその水源を地区外の瀬加村に求め、また水路敷も他村の川辺村及び田原村であったため、引水の承諾及び用地問題の解決に困難はあったが、約2カ年の歳月と不屈の努力により工事費約5万8,500円を投じ大正3年10月に完成した。その総延長は約8.8キロに及び、この間に隧道8カ所、水路橋5カ所、更にサイフォン工事など複雑な工区も多かったが、残りのほとんど約5キロの間は幅1.2〜1.5mの土水路であった。 近年(昭和46年〜平成2年)老朽化による漏水のため、土水路のライニング化、水路橋の改修、隧道のライニング化が実施された。 | ||||||||||
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