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複線型人事制度
特定の専門的な仕事を極める人材を専門職として処遇する、地域を限定した勤務を取り入れるなどして、組織内での従業員の多元管理を可能にする制度。
対義語に、ライン管理者としてより高いポジションに上がっていくことのみをモデルとした「単線型人事制度」がある。
複線型人事制度導入の背景には、会社に対して従業員が求める要素が多様化し、ポジション(名誉)や金銭のみによる処遇で高いロイヤリティを引き出すのが難しくなってきたことや、新卒一括採用の従業員を、学歴と入社年次をベースに、全体として画一的に管理・運用していくことが困難となってきたことが挙げられる。
この複線型人事制度の中でも、主たる部分を占めるのが「専門職制度」である。これは、従業員のキャリアパスとして、ライン管理職ポスト以外の昇進の道を確立し、高度な専門能力を持った人の育成、活用を図るために設けられた制度である。
この制度ができた背景には、先に述べた「個人の労働観の多様化」に加えて、「経営側からの要請」と「人事処遇面からの要請」がある。「経営側からの要請」とは、低成長時代に入って市場が成熟化すると、技術革新、新製品の開発、新規事業の創出などが経営課題となり、これらに対応し、かつ新たな価値を生み出すことのできる人材の育成が急務となったことだ。もう一方の「人事処遇面からの要請」とは、人員構成の高齢化に伴うポスト不足に対応する必要があったことである。
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複線型人事制度
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複線型人事制度
・企業におけるビジネスの多角化、複雑化、あるいは従業員の就労意識の多様化等を背景に、画一的な人事管理・人事制度を見直し、多様性を備えた管理のしくみを実現した人事制度のことをいう。
・嘗ての日本的組織は、ラインマネジャーを頂点とするヒエラルキーによって成立する組織であったが、近年は組織のフラット化、モジュール組織化が進むとともに、従業員の専門志向と相まって、必ずしもラインマネジャーへの昇進を前提とした画一的な人事管理・人事制度が魅力的なものでなくなりつつあり、その代替のしくみとして導入する企業が増えている。
・具体的には、ラインマネジャーへの昇格を前提としたキャリアパスのみでなく、専門職へのキャリアを実現する複線型のキャリアパスの整備や企業の様々な機能や役割・業務に呼応した職種を設定し、職種ごとの人材マネジメント(評価・処遇等)を実現することなどである。
・また従業員の多様性を積極的に受けいれるため、設定した複数のコースを従業員に選択させる取り組みを行う企業もある(リテンションの一環として活用)。
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