複々線
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/18 13:49 UTC 版)
複々線(ふくふくせん、quadruple track)とは、2つの複線軌道、すなわち4本の軌道が敷設された線路を指す[1]。言い換えると四線(しせん)。
注釈
- ^ 東京メトロ有楽町線・東京メトロ副都心線の小竹向原駅 - 池袋駅間など[2]。
- ^ どの範囲までを複々線とするかについては、明確な定義はない。例えば線路別複々線の場合、2つの運行系統を相互に変えるためには2本分の線路を移動しなければならないため、通常は運行系統を跨ぐ列車は頻繁には設定されていない。その場合でも、同一事業者であり、かつ電気方式や軌間が同一であり、加えて同一平面に線路が敷設されていれば複々線として扱われることが多い。ただし分岐駅近くで複線同士が並行する場合など、2駅間にまたがらない短距離区間は複々線区間として扱われないことが多い。なお、より広義として捉える解釈をするならば、「新幹線と並行する在来線(複線の場合)で複々線を形成している」という考え方も可能。
- ^ 東海旅客鉄道(JR東海)の名古屋駅 - 稲沢駅間などにわずかに記載がある[8]。
- ^ 有楽町線の同区間距離は3.2 km。
- ^ 回送用の線路も含めたら、東急電鉄の田園調布駅 - 多摩川駅間も三複線[9]。
- ^ 2021年8月から四恵東駅 - 四恵駅間に相互直通運転を実施している。
- ^ 一部駅では緩行線に本線列車が入線できる配線になっているほか、将来に備え急行線も電化済(基本的にタイ国鉄の本線は非電化)である。ちなみにチャトゥチャック - ドンムアン間は方向別複々線でありながら、対面乗り換え可能なホーム配置の駅が存在しない。
出典
- ^ a b c “鉄道用語事典 単線・複線・複々線”. 日本民営鉄道協会. 2022年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月23日閲覧。
- ^ a b 和久田康雄「民鉄の複々線区間」『鉄道ピクトリアル』第776号、2006年6月、23頁。
- ^ 曽根悟「都市鉄道における急行運転の技術」『鉄道ピクトリアル』710号 10-21頁、14頁。
- ^ 佐藤信之「大都市圏での快速運転の発達」『鉄道ピクトリアル』736号 10-24頁。
- ^ スイス連邦鉄道: “Streckendaten” (PDF). スイス交通省. p. 1 (2016年12月11日). 2021年3月29日閲覧。
- ^ スイス連邦鉄道: “Grafische Fahrpläne 101 La Plaine – Genève – Coppet” (PDF). スイス交通省 (2016年12月11日). 2021年3月29日閲覧。
- ^ “Coppet–Founex: Freight passing track.”. スイス連邦鉄道. 2021年3月25日閲覧。
- ^ 国土交通省鉄道局『平成十四年度 鉄道要覧』電気車研究会、2002年9月20日、40頁。
- ^ 祖田圭介「東京圏複々線区間の配線と運転の興味」『鉄道ピクトリアル』第776号、2006年6月、53頁。
複単線
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