融即律
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/16 06:34 UTC 版)
融即律(ゆうそくりつ、principe de participation, loi de participation)とは、別個のものを区別せず同一化して結合してしまう心性の原理をいい、フランスの哲学者レヴィ=ブリュル(Lucien Levy-Bruhl)がその著書『未開社会の思惟』において、未開民族の心性が文明人と本質的に異なることを示すために導入した概念である。神秘的融即(participation mystique)とも呼ぶ。日本語で「融即」はparticipationの山田吉彦による訳語だが、この語には参加や出席という意味があり、推論抜きに2つのものが同一のカテゴリーの中に入る、直結するというニュアンスを含ませている。また哲学では、プラトンのイデア論の用語で「分有」と訳されるものに相当したために「分有の法則」と言われることもある。
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