蛍光共鳴エネルギー移動とは? わかりやすく解説

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蛍光共鳴エネルギー移動

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/13 19:40 UTC 版)

蛍光共鳴エネルギー移動(けいこうきょうめいエネルギーいどう、: Fluorescence resonance energy transfer:略称: FRET[1]、またはフェルスター共鳴エネルギー移動共鳴エネルギー移動:resonance energy transfer: 略称: RET)とは、近接した2個の色素分子(または発色団)の間での双極子-双極子相互作用により、励起エネルギーが移動する現象。即ち、一方の分子(供与体、ドナー)の励起状態から基底状態への遷移双極子と他方の分子(受容体、アクセプタ)の基底状態から励起状態への遷移双極子との共鳴により励起エネルギーが移動し、更に受容体が蛍光分子の場合には受容体から蛍光が放射される。ドイツの科学者テオドール・フェルスターにより定式化された [2]


  1. ^ IUPAC によれば、この現象ではエネルギーの移動時に蛍光放射が起こらないため、FRET の F は Fluorescence (蛍光)ではなく、発見者のフェルスター (Förster) の頭字とするのが正しいとされている[1][2]
  2. ^ Förster, Th. (1965). “Delocalized Excitation and Excitation Transfer”. In Oktay Sinanoglu. Modern Quantum Chemistry. Istanbul Lectures. Part III: Action of Light and Organic Crystals. 3. New York and London: Academic Press. pp. 93–137. http://www.quantum-chemistry-history.com/Sina_Dat/BOOKIstaLec/IstaLec1.htm 2011年6月22日閲覧。 


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