蛇性の婬とは? わかりやすく解説

蛇性の婬

作者神坂次郎

収載図書千人斬り
出版社新潮社
刊行年月1996.3
シリーズ名新潮文庫


蛇性の婬

作者田中貢太郎

収載図書怪奇伝奇時代小説選集 14 累物語10
出版社春陽堂書店
刊行年月2000.11
シリーズ名春陽文庫


蛇性の婬

作者後藤明生

収載図書雨月物語
出版社学習研究社
刊行年月2002.7
シリーズ名学研M文庫


蛇性の婬

読み方:ジャセイノイン(jaseinoin)

作者 谷崎潤一郎

初出 大正11年

ジャンル 映画脚本


蛇性の婬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/20 15:19 UTC 版)

蛇性の婬』(じゃせいのいん)は、1921年(大正10年)製作・公開、栗原喜三郎監督による日本のサイレント映画、長篇劇映画である。上田秋成の原作を谷崎潤一郎が脚色した作品として知られる。


  1. ^ 所蔵映画フィルム検索システム東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年2月8日閲覧。
  2. ^ 主な所蔵リスト 劇映画=邦画篇マツダ映画社、2010年2月8日閲覧。
  3. ^ 収蔵フィルム目録、玩具映画および映画復元・調査・研究プロジェクト、大阪藝術大学、2010年2月8日閲覧。
  4. ^ Film Calculator[リンク切れ]換算結果、コダック、2010年2月8日閲覧。


「蛇性の婬」の続きの解説一覧

蛇性の婬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 10:23 UTC 版)

雨月物語」の記事における「蛇性の婬」の解説

「蛇性の婬」は、『雨月物語』中唯一の中篇小説の体をとっている。原話は、『警世通言』第28巻「白娘子永鎮雷峰塔」であるが、途中から終結道成寺縁起結びつける、独自な要素をもっている。原話許宣が豊雄、白娘子が真女児青々がまろやにあたる。物語は「いつの時代なりけん」と、物語風にはじまっている。 紀伊国三輪が崎(現在の和歌山県新宮市三輪崎)に大宅の竹助という網元がいた。三男の豊雄は、優しく都風を好む性格で、家業好まない厄介者だったが、父や長兄好きに振舞わせていた。ある日学問師匠神官安倍弓麿の元から帰るとき、東南からの激しい雨になり、傘を畳んで漁師小屋雨宿りした。すると、侍女連れた二十歳ばかりの女がやはり雨宿り入ってきた。この女は県の真女児といい、大層美しく雅やかで、豊雄は惹かれた。そこで豊雄は自分の傘を貸し後日返して貰いに彼女の家に伺うことになった。 その晩、豊雄は真女児の家で彼女と一緒に戯れる、という夢を見た。そこですぐに侍女のまろやの案内で真女児の家を尋ねた。そこは、夢と様子の違うことのない立派な屋敷で、豊雄は一瞬怪しんだものの、真女児と楽しいひと時過ごした。真女児自分の夫を亡くし身寄りのない境遇打明け、豊雄に求婚した。豊雄は父兄のことを思い迷ったがついに承諾しその日は宝物太刀貰って家に帰った次の日、豊雄が怪しげ宝刀持っているのを見た両親長兄は、どうやってこれを賄ったのかと豊雄を責めた。豊雄は人から貰ったと言うが、信じてもらえない。見かねた兄嫁仲介することとなり、彼女から詳しい事情長兄伝えられた。長兄この辺りに県という家のないことからやはり怪しみ、そして、これが近頃盗まれ熊野速玉大社宝物であることに気づき、豊雄を大宮司つきだした。豊雄は役人にも事情説明し、県の家に向うこととなった行ってみると、あんなにきらびやかだったはずの県の家は廃墟となっていた。近所の人に聞くと、三年も前から人は住んでいないといい、中からは生臭い臭いが漂ってくる。武士の中で大胆なものが先頭立って、中の様子を見ると、一人美しい女がいた。これを捕まえようとしたその時大きな鳴り響き、女の姿は消えた。そしてそこに、盗まれていた宝物が山の様にあった。豊雄の罪は軽くなったが許されず、大宅の家が積んだ金品により、百日後やっと釈放された。 豊雄の姉は大和国石榴市(つばいち現在の奈良県桜井市三輪付近)の商人田辺金忠の家に嫁いでいた。豊雄は、そこに住むこととなった。春、近く長谷寺詣でる人の多い中を、あの真女児がまろやとやって来た。恐れる豊雄に、真女児自分化け物でないことを証明して見せ、安心させた。そして、あれは保身のための謀略であった弁解し金忠夫婦仲介もあって、ついに豊雄は真女児結婚することとなった二人結ばれ仲良く暮らした三月金忠が豊雄夫婦一緒に吉野旅をすることとなった。真女児持病理由当初拒んだが、とりなしもあって了解した。旅は楽しいもので、吉野離宮の滝のそばで食事とっていると、こちらにやって来る人がいる。この人大倭神社につかえる翁で、たちまち真女児とまろやが人ではないことを見破ると、二人は滝に飛び込み湧き出てどこかへ行ってしまった。翁は、あのまま邪神交われば豊雄は死んでしまうところだった、豊雄が男らしさ持てばあの邪神追い払えるから心を静かに保ちなさい、と教えた。 豊雄は紀伊国帰り庄司の娘・富子を妻に迎えることになった。富子との二日目の夜、富子は真女児とりつかれた。そして、つれない豊雄を、姿は富子のままなじった。気を失いかけた豊雄の前にまろやも姿を見せ、豊雄は恐ろしい思いをしてその夜過ごした次の日、豊雄は庄司にこのことを訴え、たまたまこの地に来ていた鞍馬寺僧侶祈祷を頼むことになった自信たっぷりだったこの僧も、真女児負け毒気にあたって介抱甲斐なく死んでいった。 豊雄は自分のせいで犠牲が出ることで心を改め、真女児向かって自分好きにしていいから富子を助けてくれ、とたのんだ庄司はこの事態考え今度道成寺法海和尚に頼むことにした。そして、法海から自分が来るまで真女児取り押さえておくよう指示された。与えられ袈裟で豊雄が真女児を捕えていると、やがて法海和尚がやって来た。豊雄が袈裟外してみると、そこには富子と三尺大蛇気を失っていた。法海大蛇と、さらに躍りかかってきた小をとらえ、一緒に鉢に封じて袈裟でくるみ、寺に埋めて蛇塚とした。その後富子は病気死んだが、豊雄はつつがなく暮らしたという。

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「蛇性の婬」を含む「雨月物語」の記事については、「雨月物語」の概要を参照ください。


蛇性の婬

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雨月物語」の記事における「蛇性の婬」の解説

1921年製作の日本映画監督栗原喜三郎脚本谷崎潤一郎

※この「蛇性の婬」の解説は、「雨月物語」の解説の一部です。
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