もえ【×萌え】
読み方:もえ
ある人や者に対して抱く、強い愛着心・情熱・欲望などの気持ちをいう俗語。必ずしも恋愛感情を意味するものではない。「—袖」
[補説] 平成2年(1990)前後から漫画・アニメ愛好者の間で使われ始めたという。そのため、対象も初めは架空の人物が中心であった。意味についての確かな定義はなく、対象に対して抱くさまざまな好意の感情を表す。感動詞的な用法もある。
[補説]
2013年10月に実施した「あなたの言葉を辞書に載せよう。」キャンペーンでの「萌え」への投稿から選ばれた優秀作品。
◆狂おしいまでの庇護(ひご)欲。
deejiさん
◆産毛をなでるようなそわそわした感覚。
よしおさん
◆背徳感を伴う心のむずがゆさ。
Rena Reinaさん
◆可愛すぎて身悶える、小さきもの、はかなげなもの。
Ryuichi HFさん
◆マンガやアニメに登場する人物の特徴(眼鏡や髪型等)や仕草に対する嗜好の発露。「眼鏡—」「ツインテール—」
yo_goさん
◆特定の偶像に接したときに心の中で芽生える慈しみの感情。
しょんさん
◆未完成・未成熟な存在に対して沸き起こる情念。完成・成熟した存在には、尊敬・憧憬(しょうけい)となる。
カンパリ=フレアさん
◆1 冬枯れの地に春草が生えてくるように、寂々とした心に芽生える未成熟な愛情。2 好きになりそう、好ましいの意味を持つ話し言葉。語尾を伸ばして強調して使われる。
radio_beさん
◆性的欲求を伴わない興奮。理由無く心を掴まれるもの。対象そのものではなく特定の要素・要因に対して興奮すること。主に観賞における嗜好の発露。
mi-uさん
◆憧れと性的興奮を合わせた感情を、応援する気持ちで美化したもの。男性が女性アイドルに対して感じる事例が多く、現存の人間へも仮想的な対象へも使われる。秋葉原等ではこの感情を利用した産業が成立しつつある。
自称たけしさん
◆平成期に形成された美意識で、アニメ・漫画などにおける美的理念の一。愛くるしいものから匂い零れる魅惑、その息吹きに触れた心のわななき。また、それを感じたときに発する語。→侘(わ)び →寂(さび) →物の哀(あわ)れ ⇔萎(な)え。
∞寿限無∞さん
◆胸の高鳴りは止められないが、明らかに愛とか恋とはいえないと自ら判っている状態。もしくは、愛したり恋したりすることができない非現実に対して、そのような感情を持った場合を指す。
たっつんさん
萌え
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萌え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/17 15:49 UTC 版)
萌え(もえ)とは、日本のサブカルチャーにおけるスラングで、主にアニメ・ゲーム・アイドルなどにおける、キャラクター・人物などへの強い愛着心・情熱・欲望などの気持ちをいう俗語[1]。意味についての確かな定義はなく、対象に対して抱くさまざまな好意の感情を表す[1]。キャラクター・人物の特徴に使われることも多く(「眼鏡―」・「メイド―」)、それらは、「萌え属性」「萌え要素」と呼称される。なお、「萌える」の本来の意味は「発芽」「芽吹く」と同義である。
注釈
出典
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- ^ 「萌え」じゃなくて「ブヒる」!? ネット界隈に広がる新しい視点 エキサイトレビュー2011年5月30日
- ^ 日刊テラフォー 2011年6月2日 【気になるネットの基礎知識】次世代萌えスラング「ブヒる」
- ^ a b 「萌え」じゃなくて「ブヒる」!? ネット界隈に広がる新しい視点 2頁目 エキサイトレビュー2011年5月30日
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萌え
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世界的に有名になった「萌え」の発生・啓蒙には武井が主催していたパソコン通信のコミュニティ「聖まりあんぬBBS」が深く関わったという説がある。
※この「萌え」の解説は、「武井信也」の解説の一部です。
「萌え」を含む「武井信也」の記事については、「武井信也」の概要を参照ください。
萌え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/06 08:51 UTC 版)
オタクと同じく、多くの腐女子が頻繁に使う。主な対象はキャラクター・人物、攻めと受けの関係性、作品など。
※この「萌え」の解説は、「腐女子」の解説の一部です。
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萌え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/23 09:30 UTC 版)
ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。もえる 草木の芽が出ること。→発芽 日本のサブカルチャーにおけるスラングで、主にアニメ・ゲーム・アイドルなどにおける、キャラクター・人物などへの強い愛着心・情熱・欲望などの気持ちをいう俗語。→萌え カトウシンスケ出演の2012年公開の映画。→萌 (映画)
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