菊池氏とは? わかりやすく解説

菊池氏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/13 08:49 UTC 版)

菊池氏(きくち し)は、武家華族だった日本氏族平安時代より九州肥後国菊池郡熊本県菊池市)を本拠とした豪族南北朝時代には歴代当主が南朝方武将として活躍したが、南北朝合同後に衰退し、戦国時代大友氏に滅ぼされた[3]。支流が米良氏として残り、江戸時代には交代寄合明治維新後は菊池に復姓して華族の男爵家に列した[4]


注釈

  1. ^ 筑前少弐氏に仕えた。
  2. ^ 「菊池系図」(『続群書類従』巻第151所収)、「菊池系図」(『菊池風土記』所収)、『筑後菊池諸系図』、『菊池伝記』などが藤原隆家の裔としている。一方で、隆家の兄弟である隆宗(『尊卑分脈』などの各種系図には掲載がなく実在の人物でないと考えられる)の裔とする系図(『上妻系図』)や、兄伊周の裔とする系図(『草野系図』(山本村観興寺蔵))とする系図もあり、南北朝時代末期、菊池武朝朝廷に上申した『菊池武朝申状』で単に「道隆四代後胤、太祖大夫将監則隆」としているように、当初は道隆の後裔とは称したが、具体的に道隆のどの息子の後裔にあたるのかは明確でなかったと考えられる[7]
  3. ^ 政則は隆家の指揮下で奮戦した蔵規(まさのり)と同人物とされ、藤原実資の牧司や太宰大監対馬守などを歴任し、藤原定任殺害の嫌疑を受けて追捕をされたことも記述されている。
  4. ^ (太田 1963)では菊池は古くは久々知と読まれていたことを根拠に久々智姓(『新撰姓氏録摂津皇別では阿部氏と同祖とする)との関係も示唆している。
  5. ^ 前述、武朝申状による。
  6. ^ 武房の姿は蒙古襲来絵詞に描かれている。
  7. ^ 新田義貞らとともに箱根・竹ノ下の戦いでは菊池千本槍を駆使して戦った。
  8. ^ 本来、常陸国の菊池氏ではないが、生国が定かでないことと、同じ佐竹家臣であることから本項では常陸の菊池氏に収録した。
  9. ^ 子孫に菊地平左衛門正清がいる。
  10. ^ 子孫に菊地茂兵衛武慶がいる。
  11. ^ 秀経子孫は菊池権蔵秀清という。
  12. ^ 子孫に菊池戸左衛門、菊池勘次がいる。
  13. ^ 子孫に菊池木工允久本がいる。

出典

  1. ^ a b 世界大百科事典 第2版 きくちうじ【菊池氏】
  2. ^ a b c d e 日本大百科全書(ニッポニカ) 菊池氏
  3. ^ 旺文社日本史事典 三訂版『菊池氏』 - コトバンク
  4. ^ a b 松田敬之 2015, p. 239.
  5. ^ a b 竹内誠 2003, p. 54.
  6. ^ 百科事典マイペディア 菊池氏
  7. ^ 太田 1963, p. [要ページ番号].
  8. ^ 太田 1963.
  9. ^ 『応永戦覧』
  10. ^ 木村 2014, p. [要ページ番号].
  11. ^ 木村 2014.
  12. ^ 日本の苗字7000傑
  13. ^ 太田 1934, p. 1855.
  14. ^ a b c d e f g h i j k 秋田県公文書館 2001, p. 126.
  15. ^ a b 秋田県公文書館 2001, p. 125.
  16. ^ 菊池伝兵衛武清所有『藤原姓菊池系図』、菊池清庵貴忠所有『菊池清庵系譜』参照。
  17. ^ 菊地茂左衛門尹信 所有『藤原姓菊地氏系図』参照。
  18. ^ 瀬谷 2006, p. 33.
  19. ^ 明田 1986, p. 417.
  20. ^ 明田 1986, p. 404.
  21. ^ 瀬谷 2006, p. 307.
  22. ^ 瀬谷 2006, p. 308.
  23. ^ 明田 1986, p. 432.
  24. ^ 明田 1986, p. 229.
  25. ^ 瀬谷 2006, p. 310.
  26. ^ 明田 1986, p. 416.
  27. ^ a b 明田 1986, p. 360.
  28. ^ 明田 1986, p. 426.
  29. ^ 明田 1986, p. 415.
  30. ^ 明田 1986, p. 232.
  31. ^ 明田 1986, p. 420.
  32. ^ 瀬谷 2006, p. 311.
  33. ^ 明田 1986, p. 371.
  34. ^ 明田 1986, p. 370.
  35. ^ 明田 1986, p. 223.
  36. ^ a b c 明田 1986, p. 224.
  37. ^ 明田 1986, p. 363.
  38. ^ 明田 1986, p. 350.
  39. ^ 明田 1986, p. 216.
  40. ^ 明田 1986, p. 362.
  41. ^ a b 明田 1986, p. 258.
  42. ^ 太田 1934, pp. 1855–1856.


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