脱藩とは? わかりやすく解説

脱藩

読み方:だっぱん

武士所属する藩を抜け出し別の場所に移ることを意味する語。「出奔」とほぼ同義である。脱藩は死罪となることもあり、血縁者罪に問われることもあったことから、実行にあたっては相当の覚悟を必要としたとされる。しかし、幕末には長州藩のように脱藩を事実上黙認していた藩もあった。脱藩を行った人物として坂本龍馬高杉晋作吉田松陰などが特に知られている。

だっ‐ぱん【脱藩】

読み方:だっぱん

[名](スル)江戸時代武士藩籍抜けて浪人になること。

庄内自余の—士等に漸次(しだい)に領内へ斫(き)り込まれ」〈染崎延房近世紀聞


脱藩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/25 14:46 UTC 版)

脱藩(だっぱん)は、江戸時代武士(藩士)が(国や領地など)を脱出(自立)して浪人になること。




「脱藩」の続きの解説一覧

脱藩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 05:55 UTC 版)

坂本龍馬」の記事における「脱藩」の解説

挙藩勤王目指す武市は、積極的に方策講じるとともに絶え諸藩動向にも注意し土佐勤王党同志四国・中国九州などへ動静調査のために派遣しており、龍馬もその中の一人であった文久元年1861年10月日根野弁治から小栗流皆伝目録小栗流兵法三箇條」 を授かったあとに、龍馬丸亀藩への「剣術詮議」(剣術修行)の名目土佐出て文久2年1862年1月長州訪れ長州藩における尊王運動の主要人物である久坂玄瑞面会し久坂から「草莽崛起糾合義挙」を促す武市宛の書簡託されている。萩へ向かう途中で宇和島藩立ち寄り窪田派田宮流剣術師範田都味嘉門道場他流試合申し込むが、この田都道場には土居通夫児島惟謙がいた。 龍馬同年2月にその任務終えて土佐帰着したが、このころ薩摩藩国父島津久光の率兵上洛知らせ土佐に伝わる。土佐藩二の足を踏んでいると感じていた土佐勤王党同志中には脱藩し京都行き薩摩藩勤王義挙参加しようとする者が出てきた。これは実際に島津久光幕政改革進めるための率兵上洛であったが、尊攘激派の志士の間では討幕挙兵勘違いされたものであった。これに参加するべく、まず吉村虎太郎が、次いで沢村惣之丞らが脱藩し、彼らの誘い受けて龍馬も脱藩を決意したものと思われる。脱藩とは藩籍から離れて一方的に主従関係拘束から脱することであり、脱藩者は藩内では罪人となり、さらに藩内に留まった家族友人連座罪に問われることになる。武市は藩を挙げて行動重んじ草莽義挙には望みを託さず脱藩には賛同しなかった。 龍馬の脱藩は文久2年1862年3月24日のことで、当時既に脱藩していた沢村惣之丞や、那須信吾(のちに吉田東洋暗殺し脱藩し天誅組の変参加)の助け受けて土佐抜け出した 龍馬が脱藩を決意すると、兄・権平彼の異状気づいて強く警戒し身内親戚友人龍馬挙動特別に注意することを要求し龍馬佩刀全て取り上げてしまった。このとき、龍馬と最も親しい姉の乙女権平騙して倉庫忍び入り権平秘蔵の刀「肥前忠広」を龍馬門出の餞に授けたという逸話がある。 脱藩した龍馬沢村は、まず吉村寅太郎のいる長州下関豪商白石正一郎宅を訪ねたが、吉村二人待たず京都出立していた。尊攘派志士期待異なり島津久光真意あくまでも公武合体であり、尊攘派藩士動き知った久光驚愕し鎮撫命じ4月23日寺田屋騒動起こり薩摩藩尊攘派粛清伏見義挙起こそうという各地尊皇攘夷派計画潰えた吉村はこの最中捕縛され土佐へ送還されている。当面目標なくした龍馬は、一般的には沢村別れて薩摩藩動静を探るべく九州向かったとされるが、この間龍馬正確な動静は明らかではない。 一方土佐では吉田東洋4月8日暗殺され勤王党犯行とされる)、武市藩論転換成功して藩主の上洛を促していた。龍馬7月頃に大坂潜伏している。この時期龍馬望月清平連絡をとり、自らが吉田東洋暗殺容疑者みなされていることを知らされる

※この「脱藩」の解説は、「坂本龍馬」の解説の一部です。
「脱藩」を含む「坂本龍馬」の記事については、「坂本龍馬」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「脱藩」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「脱藩」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「脱藩」の関連用語

脱藩のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



脱藩のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典
Copyright © 2024実用日本語表現辞典 All Rights Reserved.
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの脱藩 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの坂本龍馬 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS