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育英高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/04/11 19:40 UTC 版)

育英高等学校（いくえいこうとうがっこう）は、兵庫県神戸市長田区長尾町にある私立高等学校。

脚注

注釈

^ 内村鑑三不敬事件などをはじめとして、数々の不敬事件が問題になった^[3]。
^ 教育勅語は天皇の言葉をそのまま伝える「勅語」という形式のため^[2]。
^ こうした動作不敬の問題視は後の育英商業学校時代にも続いていき、育英商業学校では3時間ほど立たされる懲戒を受けた生徒も存在した^[6]。
^ 池長校長は校長就任後、学校に革新的な思想を求めた^[8]。当時の生徒手帳に記された「万華鏡」と題された教訓には「盲従するな。附和雷同するな。正義の為には千万人をも敵として戦へ」と記され、個人としての自立を鼓舞する意図があった^[8]。一方で実業学校には一般教養が欠けていると意気込んで自ら授業を受け持つも「丸々1年かけてフランス革命だけを教える」「全校生徒を講堂に集めてレコードで名曲をかけながら1曲1曲解説する」といった問題のある授業等も行った^[9]。
^ 昼弁当立食については第一神戸中学校に査察にきた文部省の大島義脩視学官にその存在を問題視されている^[10]。また当時の新聞に「神戸中学は壮士の養成所なり」と批判的な記事をかかげられたこともあったなどして昼弁当立食は当時、社会的に批判が少なくはなかった^[11]。
^ 1937年9月から始まった国民精神総動員運動や1937年5月の文部省による全国の学校への『国体の本義』の配布など^[12]。
^ 一度でも校内処分を受けた生徒は週番にはなれなかった^[12]。
^ 『大正四年度以降処罰録』によると、処罰の対象となる問題行動で最も多かったのは試験中の不正行為だった^[2]。複数人での協力による不正行為もあり、1923年7月には同一クラスの生徒15人が一斉処分されている^[2]。他には喫煙による処分も多かった^[2]。
^ 1963年度当時、生徒間での教師の評判が悪く、管理的で一方的な指導と丸刈り校則を含め不評だった^[16]。1963年の夏には全校生徒1552人^[17]のおおよそ半数、約700人の生徒たちが自由を求めて決起^[16]。体育祭と文化祭を生徒による自主運営とすることを求め、授業のボイコットまでにも発展した^[16]。
^ 殴られた夜、寮に戻った男子生徒は頭痛を訴え病院に運ばれ、別の病院で検査したところ顔面骨折が判明し、手術が必要と診断された^[22]。10日間入院し、一時は左目が単眼複視に陥ったが回復した^[22]。
^ 男子生徒は少女と面識はなく^[32]、野球部の練習を終えて帰宅途中だったという^[31]。
^ 一緒にいた少女の友人が110番通報した^[29]。
^ 事件発生から間もなく、警察から学校への連絡で把握はしていたが「家裁の決定が7月下旬に予定されており、その後に公表するつもりだった」と阪本勝彦校長は弁解している^[33]。男子生徒の少年審判が7月26日、神戸家裁であり、伊東武是裁判官は中等少年院送致とする保護処分を決定した^[26]。
^ この時点で兵庫大会で2勝し、24日に3回戦に臨む予定だった^[33]。男子生徒（16）は出場選手として登録されていない^[33]。男子生徒（16）は24日付で自主退学した^[26]。
^ 藤村雅美監督退任後^[34]、2011年に野球部監督が部員への暴力行為を行い、日本学生野球協会は9月8日、東京都内で行われた審査室会議で野球部監督に対して8月8日から謹慎1年の処分を下した^[35]。
^ 5月上旬にも野球部員の二年生の男子生徒（16）が登校途中に、神戸市須磨区の神戸市営地下鉄西神・山手線、板宿駅のホームの^[37]階段で、すれ違いざまに若い女性会社員^[37]の胸や尻を触るなどの痴漢行為をしていたことが7月22日、学校関係者の証言で判明した^[38]。
^ 24日に淡路球場で行われた^[40]。阪本勝彦校長は「一個人のしたことで連帯責任を負うことはおかしい^[27]。（兵庫大会の）辞退は考えていない」^[33]岡村純一理事長は「選手個人の問題なので、チームに罰則を与えることにはならない。地方大会出場に支障はない」^[32]高野連の副会長は「ほかの部員が関与していない事実と、被害者とその家族に誠心誠意謝罪する意向が確認できた」と述べている^[41]。
^ 試合後、7回コールドで完勝したのにも関わらずバスに向かう育英ナインに笑顔はなく、敗者のように下を向いていた^[42]。報道陣は育英ナインを追いかけようとしたが、育英校のコーチに「今日は勘弁してやってください」と止められている^[42]。藤村雅美監督は「選手たちにも聞こえていた。これからも中傷はあるだろう。耐えていかないと野球はできない」と語っている^[42]。
^ 一連の不祥事で「精神的に疲れ果てた」と藤村監督は語っている^[43]。藤村監督は引責退任した翌年10月26日に脳梗塞により亡くなった^[44]。
^ 2004年9月に功前理事長が死去^[46]。功前理事長の妻や宏之理事長ら3人が遺産を相続した^[47]。
^ 2005年7月に3人の名義の簡易保険や有価証券など計約2億1000万円を相続財産から除外し、遺産総額を不動産を中心に約5億6800万円、相続税を約7000万円と申告した^[45]。同国税局が2007年2月から税務調査し、宏之理事長名義の預貯金6口座、計約2600万円について「宏之理事長の幼少時から預けられており、父親が形成した遺産」と指摘^[46]。宏之理事長は「父の生前に贈与を受け、贈与税も納めており、死亡時には私たちの資産になっていた」と反論したが、同国税局は「贈与の証拠がなく相続財産に当たる」「父親の資産を宏之理事長名義に分散することで、遺産を圧縮した」などと判断し、重加算税の対象とした^[46]。また約2億1000万円のうち生命保険の掛け金や別の預貯金^[47]などの約1億8400万円の申告漏れも指摘した^[46]。
^ 部室は別棟にある鉄筋平屋建てで^[50]、約120平方メートルのうち3クラブの部室^[50]約40平方メートルが焼けた^[48]。長田署によると室内には火の気はなく、施錠されていた^[49]。兵庫県弁護士会の照会への回答によると、学校側は火元から吸い殻が発見されたとしているが、男子生徒（後述の放火を疑われた生徒）は原因は不明であったと主張している^[51]。学校公式サイト上でも火災発生の後日に「関係機関と連携、協力しながら出火原因を明らかにしたい」と触れているが^[52]、2013年3月19日時点においても原因については公式サイト上で告知^[53]、報道されていない。
^ 学校側は鎮火後のゴミ箱からマッチが発見されたとしているが、男子生徒含む所属運動部員に対する事情聴取によれば、部員による当日の喫煙はなく、部員に対する直後の持ち物検査によってもタバコやマッチなど具体的な出火原因となりうる物品は発見されていない^[51]。兵庫県弁護士会による照会が行われた時点では鎮火後のゴミ箱から発見されたマッチもゴミ箱と共に処分されており、男子生徒による喫煙行為によって小火騒ぎが発生したと認めるに足りる証拠は存在していない^[51]。照会への回答においても学校側は「本件に関し、男子生徒について何らの事実も認定していない」としている^[51]。
^ 4月、男子生徒は所属していた運動部の寮で喫煙したことが発覚し、学内謹慎処分1週間、退寮処分、部活謹慎3ヶ月の処分を受けていた^[51]。また、7月に行った教諭（7月27日に同席していた教諭の一人。以下、他の注釈も含めて兵庫県弁護士会のPDFに倣い、C教諭とする）による聴取では、男子生徒は謹慎期間中を含む4月以降も喫煙していたことを自認した^[57]。学校側は三宮センター街においても喫煙していたことを男子生徒は自認したとしているが、自主退学を迫った時を含め、男子生徒は一貫して否認している^[57]。
^ 小火騒ぎの原因調査のため、教諭が部員に対し事情聴取を行った過程において、男子生徒が7月22日に喫煙していたことが発覚^[51]。男子生徒はこの事実を認め、所属運動部を退部処分となり、自宅謹慎を指示された^[58]。
^ 生徒指導部長は放火犯と決めつける一方、退学届には「一身上の都合」と記載するように指示^[62]。このことについて同席した教諭の一人（男子生徒の所属する運動部の顧問。以下、他の注釈も含めて兵庫県弁護士会のPDFに倣い、B教諭とする）は「自主退学やったら次もあるやろって指導部長は歩み寄ってくれとう」「それに関して恩義はないんか」などと言い、男子生徒に「歩み寄り」であると説明した^[62]。また、寮での喫煙発覚の際に、B教諭は男子生徒に「喫煙行為が繰り返されれば退学処分になる」と厳重注意、及び生徒指導部長が「再度喫煙行為があれば自主退学になる（のでもうしない）」と約束させたとしているが、これについて男子生徒は「次回喫煙行為があれば退学との注意は受けていない」と述べている^[51]。
^ 男子生徒は生徒指導部長から27日に呼び出しを受けていることを他の部員に話したところ「日頃より生徒（本件に関わっている男子生徒に限らず）を罵倒する生徒指導部長を警戒し、録音してはどうか」と助言されたため、父親から語学学習用のICレコーダーを借用の上、ポケットに忍ばせた^[61]。その結果、生徒指導部長の侮辱的言辞、他二名の教諭（B教諭とC教諭）の追従する発言^[63]が録音された^[61]。
^ 阪本校長は男子生徒の父親に「退学と言われたので過敏に反応しているのでないか」「行きすぎたところがあったなら担当教員に注意をしておく」と述べるのみだった^[63]。
^ 男子生徒は「放火はしていないが、喫煙したのは事実」と主張した^[59]。
^ 兵庫県弁護士会は「証拠もないまま火災の犯人と決めつけている。恫喝行為で生徒の自尊心を傷つけており、教師という優越的地位を利用して、教育機関として許される懲戒行為の範囲を明らかに逸脱し、人格権を侵害している^[56]」「教諭らに対する監督義務違反^[63]」などとした^[54]。同会の調査に対し、育英高等学校は「粗野な言葉で傷つけた」と事実関係を認めている^[60]。また、同会に対して生徒指導部長は「傷つけたのであれば、申し訳ない」と述べている^[65]。
^ 男性専任講師は4月に国語科の講師として一年間の契約で採用された^[66]。一年生のクラス担任も務め、9月から一年生の教材購入費や模試の受験費の支出などを担う会計担当者として^[67]通帳を扱える立場だった^[66]。いずれも男性専任講師名義で^[69]使途不明のまま無断に出金した^[66]。
^ 不審に思った育英高等学校が12月に男性専任講師に「通帳を持ってこい」と指示したところ男性専任講師が拒否し^[70]、そのことについて男性専任講師に確認したところ出金を認めた^[66]。男性専任講師は12月末に「一身上の都合」を理由に退職願を提出して東京に引っ越した^[71]。
^ 育英高等学校は2023年4月に被害届を出した^[72]。逮捕時は東京都中野区弥生町在住^[67]。男性専任講師は自分のクレジットカードに入金した^[70]。
^ 男性元専任講師は「競輪・競馬などのギャンブルに使った」と容疑を認めた^[68]。

出典

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