羽鳥ダムとは? わかりやすく解説

羽鳥ダム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/02 22:55 UTC 版)

羽鳥ダム(はとりダム)は、福島県岩瀬郡天栄村大字羽鳥、一級河川阿賀野川水系鶴沼川に建設されたダムである。


  1. ^ このほか、福島県道58号矢吹天栄線で白河市大信隈戸地区を経由するルートもある。ただし、同地区の西部から天栄村にかけて幅員が狭く、12月中旬から4月下旬にかけては冬季閉鎖となる。また、落石の危険が伴うため、白河市大信町屋地区には国道294号に迂回するよう、案内がされている。


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羽鳥ダム

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羽鳥 (天栄村)」の記事における「羽鳥ダム」の解説

1876年明治9年)、明治天皇東北巡幸の際、白河藩から没収し官有地となった矢吹ヶ原一帯開発利用建言などから皇室財産収納され宮内省直営農場となった1885年明治18年)、矢吹ヶ原一帯開発なくして農民繁栄はないと考えた大和久村(現大田原市)の星吉右衛門当時福島長官村上朝に開田計画建白書提出。これは羽鳥集落地内に丘堤を設置し鶴沼川流水貯留トンネル掘り西白河郡西郷村真名子導水して阿武隈川利用し矢吹ヶ原一帯開田するというもの。しかし、会津鶴沼川下流域反対にあい採用されなかった。10年以上が経過した1897年明治30年)、計画修正し再度申請したものの採用されることは無かった1915年大正4年)、地元有志協議し矢吹ヶ原の開田実施計画繰り返し福島県知事申請し、ようやく県は羽鳥地区実地調査行ったまた、1919年大正8年)に角田某が事業実施尽力したものの、目的を果たすことなく敢えなく中止となった1885年明治18年)から絶え間なく続いた地域活動時の地方産業振興目的合致し1924年大正13年)に農林省土地利用計画として樹立勢いそのまま1927年昭和2年)、鶴沼川羽鳥地内堰き止め矢吹ヶ原一帯灌漑する計画本格的な調査着手することとなったその後調査実測などにより訂正補正繰り返され1930年昭和5年)の計画完成目標としていたもの政府の方針変更地質などの諸事情により、幾多陳情請願重ねられた。また、当時鶴沼川水利権握っていたのは会津電力会社で既に鶴沼川下流田代発電所建設計画していた。そのため福島県1928年昭和3年)に鶴沼川水の使用について同社締結。そして星吉右衛門建白書提出してから半世紀以上が経過した1939年昭和14年)、第75議会協賛得て1941年昭和16年)に矢吹ヶ原開墾国営事業所開設段取り羽鳥湖築造並びに矢吹ヶ原開墾計画本格的に始動することとなった1941年昭和16年8月、2ヶ月予定測量調査隊が羽鳥山中入り実測並行し堰堤数カ所の地質並びに基礎地盤調査。この時、堰堤築造箇所について3つの候補地提案された。1つの案は鶴沼川羽鳥地区下流堰き止めるというもので、残す2つ羽鳥地区住民立ち退き回避のため上流堰き止めるという案だった。そのうち貯水池として効果の高いものは下流堰き止めるという案で、最終的にこの案が採択された。翌年4月工事監督員詰所設置され本格的な作業移ったしかしながら太平洋戦争戦時体制入ったことで、長い年月地元民尽力要し発足した事業にまたも障害が立ちはだかり歩み遅めた。1945年昭和20年)、日本戦争敗れて食糧難時代入り食料増産対策進み当事業が改め国策として取り上げられた。そして、1949年昭和24年)には羽鳥ダム築造工事本格的に着手されることとなった途中戦災復興建設工事支障があったものの、食糧増産につながる工事として羽鳥湖築造工事早期完成望まれていたため工事順調に進んだ山奥位置した現場電気通っていなかった頃とは打って変わって電灯がつき、ラジオ鳴り響き各地から視察見学者訪れ活気満ちて工事進行した。尚、工事三幸建設宮城宇都宮刑務所などの囚人430人を駆使し行われていた。 勿論、羽鳥地区住民故郷捨てなければならず、立ち退き補償なども絡むことから賛成派反対派対立生じた。総戸数57戸のうち賛成派25戸、反対派32となった。また反対派中にもただ移転拒否する者だけでなく、完工後の羽鳥湖周辺の観光資源開発・利用権利盛り込む要望などもあった。対立中は、反対派が「反対闘争と書かれた看板掲げるなど溝は深まり暴力沙汰発展するほどとなっていた。この対立1947年昭和22年)まで続き会合繰り返し意見交換が行われたものの統一した結論達すことなく全戸近隣矢吹町鏡石村などに分散移住することとなった

※この「羽鳥ダム」の解説は、「羽鳥 (天栄村)」の解説の一部です。
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