群島水域とは? わかりやすく解説

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群島水域

読み方ぐんとうすいいき
【英】: archipelagic waters

国連海洋法条約は、全体が 1 または 2 以上の群島からなる国を群島国家規定して、その領域画定新しい方法導入した。ここに群島とは、島の集団相互に連絡する水域その他の天然地勢であって極めて密接に相互に関連しているため、これらが本質的に一体としての地理的経済的および政治的単位形成しているか、または、歴史的にそのような単位と見なされてきたものをいう(第 46 条)。
群島国家は、群島の最も外側の島礁を結ぶ直線群島基線を引くことができるが、この基線内の水域陸地面積比率1 対 1上で 9 対 1 以下であること、群島基線長さ100 海里以下であること(ただし、基線総数の 3 %までは 125 海里まで延ばすことができる)を条件とする。この群島基線囲まれる水域を群島水域といい、群島国家領域とされるが、この条約によって規定される独自の法的地位を持つことになる。また、群島国家領海接続水域排他的経済水域および大陸棚の幅は、この群島基線から外側向かって測定される。群島水域において、すべての国の船舶は、領海におけるのと同じ無害通航権享受するまた、群島国家航路帯と航空路指定した場合には、すべての船舶航空機がそこで群島航路帯通航権享受する群島国家がこれを指定しない場合には、国際航行通常使用される航路群島航路帯通航権行使することができる。群島航路帯通航権は、国際海峡における通過通航権と同じものとされ、群島国家によって停止されることはない。

群島水域

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/17 05:33 UTC 版)

領域 (国家)」の記事における「群島水域」の解説

詳細は「群島国家#群島水域」を参照 群島国家群島のもっとも外側を結ぶ群島基線を引くことができ、その群島基線囲まれる水域の中で内水除いたものが群島水域である。領海とほとんど同じ法的性質を持つ。

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「群島水域」を含む「領域 (国家)」の記事については、「領域 (国家)」の概要を参照ください。


群島水域

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/04 10:23 UTC 版)

群島国家」の記事における「群島水域」の解説

上記のような群島基線囲まれ水域のなかで、内水との境界定め閉鎖線の外側水域が群島水域となる。群島水域と、群島水域の上空、群島水域の海底、その海底地下には、群島国家主権がおよぶ。ただし群島国家は、群島水域成立以前にその水域関連して結んだ他国との協定や、その水域伝統的に認められてきた近隣国の漁業権、その水域にすでに敷設されていた他国海底電線があればそれを尊重しなければならない。また群島国家は群島水域における外国船舶無害通航保障する義務負い他国船舶航空機には群島国家指定した群島航路帯を通航する群島航路帯通航権認められる

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