緑色のストッキングとは? わかりやすく解説

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みどりいろのストッキング【緑色のストッキング】

読み方:みどりいろのすとっきんぐ

安部公房戯曲昭和49年1974初演第26回読売文学賞戯曲受賞原型昭和30年(1955)発表短編小説盲腸」、また同作原作とするテレビドラマ羊腸人類」。


緑色のストッキング

作者安部公房

収載図書昭和文学全集 15
出版社小学館
刊行年月1987.2


緑色のストッキング

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 14:28 UTC 版)

緑色のストッキング』(みどりいろのストッキング)は、安部公房書き下ろし戯曲。14景から成る。緑色のストッキングを偏愛する中年男が、その下着フェティシズムを妻子に知られ自殺未遂し、食糧危機研究の医者の実験台で「草食人間」となる物語。男の妻と医者との対立、彼らと草食人間とのシュールな絡み合いが交差するブラックユーモアな展開の中、平和・自由のイメージの「色」というシンボルが一人の人間を疎外し飲み込んでいく様を描き、滑稽で異端な草食人間が或る瞬間から、非人間化した者たちの中で、逆に的になり人間性を回復してくる姿を浮き彫りにしてゆく[1][2]




注釈

  1. ^ 主演の田中邦衛も第9回(1974年度)紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞した[3]

出典

  1. ^ a b c d e f 安部公房「周辺飛行――第94回新潮社文化講演会」(新宿・紀伊國屋ホール 1974年10月1日)
  2. ^ a b c 安部公房「ひと・ぴいぷる――談話記事」(夕刊フジ 1974年11月30日号に掲載)
  3. ^ a b c d 「作品ノート25」(『安部公房全集 25 1974.03-1977.11』)(新潮社、1999年)
  4. ^ 安部公房「ここのところ――周辺飛行35」(波 1974年9月号に掲載)
  5. ^ a b 安部公房「人間関係を裏返しに」(新日本 1974年11月号に掲載)
  6. ^ a b ドナルド・キーン「解説」(『緑色のストッキング・未必の故意』)(新潮文庫、1989年)


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