総国とは? わかりやすく解説

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ふさ‐の‐くに【総国】

読み方:ふさのくに

上総(かずさ)・下総(しもうさ)・安房(あわ)を含む古代国名大化の改新後、上総下総両国分かれ、さらに、上総から安房分離


総国

読み方:フサノクニ(fusanokuni)

上総下総二国総称


総国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/11 01:35 UTC 版)

総国(ふさのくに、捄国)は、上古坂東。現在の千葉県を主たる地域とし、茨城県東京都の一部にわたる律令制以前の旧国名[1]


注釈

  1. ^ a b 大宝4年(704年)に、全国の国印が一斉に鋳造された際、改められたものと考えられている(『日本古代史地名事典』「上総国」の項)。
  2. ^ 武社国には、6世紀中葉から7世紀初頭にかけ、小池芝山古墳群大堤蕪木古墳群胡麻手台古墳群板附古墳群を造営した4つの勢力があったと考えられている(『東国の古墳と古代史』「上総・駄ノ塚古墳」の項)。
  3. ^ 他に「総」の語源として、フサグ(塞)の語幹で「何かをさえぎる地」のこと、ボサの転で「雑草などの茂み、やぶ」の意、フシ(節)の転で「高所」のこと、クサ(朽、腐)の転で「崩壊地形」を示すなどの説があるが、あくまでも仮の説である(『地名用語語源辞典』「ふさ」の項)。
  4. ^ 藤原京から木簡が出土した当初は、「上挟国阿波評松里」と解読されていたが、その後の研究で「上捄国阿波評松里」に解読し直された(挟→捄)。
  5. ^ 下総国海上国造の後裔を称する他田日奉神護が、正倉院文書に遺した「他田日奉部直神護解」には、神護の祖父忍が孝徳期に少領であったことが書かれており、香島評立評に際してこれに同意したことがうかがえる(『古代豪族と武士の誕生』「乙巳の変と評制の施行」の項)。
  6. ^ ただし、令制国としての上総国・下総国の成立は、他の令制国と同じく律令制の確立によるものとされる。

出典

  1. ^ 『日本大百科全書』「総国」の項
  2. ^ a b 『千葉県の歴史』「千葉と房総三国の名の由来」の項
  3. ^ 長狭国造は『古事記』・千葉国造は『日本後紀』より、他の国造は『旧事本紀』の「国造本紀」より
  4. ^ 『古代東国の風景』「大和王権と房総」の項
  5. ^ a b 『日本古代史地名事典』「上総国」の項
  6. ^ 『古代地名語源辞典』「武蔵」の項
  7. ^ 『関東学をひらく』「政商・漆部伊波のこと」の項
  8. ^ a b 『藤原京』「藤原京出土の木簡が、郡評論争を決着させる」
  9. ^ 『千葉県の歴史 通史編 古代2』第1編第2章「房総三国の成立」
  10. ^ 『帝王編年記』巻7 安閑天皇元年(101頁)
  11. ^ 『古代地名語源辞典』「総」の項


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