綾織新田遺跡とは? わかりやすく解説

綾織新田遺跡

名称: 綾織新田遺跡
ふりがな あやおりしんでんいせき
種別 史跡
種別2:
都道府県 岩手県
市区町村 遠野市綾織
管理団体
指定年月日 2002.12.19(平成14.12.19)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 綾織新田遺跡は、岩手県北上高地のほぼ中央位置する遠野盆地流れ北上川 の支流猿ケ石川左岸標高約270mの河岸段丘上に立地する企業誘致に伴い、 遠野市教育委員会平成9年度より試掘調査及び発掘調査実施した
 発掘調査結果大型竪穴住居により構成される縄文時代前期前半拠点集落 跡であることが判明し遠野市遺跡重要性考慮し保存することを決定した。 平成12年度には範囲確認調査を行うとともに整理作業進め発掘調査報告書 をまとめた。
 集落大型住居小型竪穴土坑道路、溝、広場から構成される大型住居
 中央広場挟んで放射状配置され17検出された。平面形は長方形基調と し、短軸4~6m、長軸8~14mで、内部複数の炉を持ちいずれも頻繁な建 て替え拡張痕跡認められるまた、出入り口と見られるスロープ階段施 設を持つものがあり、いずれも広場側に配置される特徴がある。小型竪穴広場南 側大型竪穴住居周囲配置され中には墓坑と思われるものがあり、石鏃ケ ツ状耳飾り出土している。土坑広場北側南側に2ケ所集中して見られ貯 蔵穴含まれる道路は溝状の窪地となっており、広場から西側斜面下方に約50 mほど延びている。
 出土遺物では、これまで類例少なかった大木2・3・4土器まとまって出 土し当該時期変遷を知る上で良好な資料である。特筆されるのは滑石ケツ状 耳飾りで、50点出土し、国内有数出土点数を誇る。原石出土していることか ら本集落製作されたものである。他に石棒石剣異形石器出土した
 綾織新田遺跡は、集落構造出土遺物から縄文時代前期前半大木式土器文化を 代表する拠点集落考えられ縄文時代前期後半以降見られる大型住居により構 成される集落初期の事例であり、縄文時代社会構造考え上で極めて重要な 遺跡である。よって史跡指定し保護図ろうとするものである
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史跡:  細井広沢墓  結城廃寺跡  綾塚古墳  綾織新田遺跡  綾羅木郷遺跡  緒方宮迫東石仏  緒方宮迫西石仏

綾織新田遺跡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/07 08:41 UTC 版)

綾織新田遺跡(あやおりしんでんいせき)は、岩手県遠野市綾織町(下綾織)にある縄文時代前期の環状集落遺跡2002年(平成14年)10月19日に国の史跡に指定された[1][2][3]


  1. ^ a b c d e f 国指定文化財等データベース(綾織新田遺跡)”. kunishitei.bunka.go.jp. 文化庁(初版から現在の版まで一部改変あり). 2020年10月28日閲覧。
  2. ^ 綾織新田遺跡 文化遺産オンライン”. bunka.nii.ac.jp. 2020年10月28日閲覧。
  3. ^ 綾織新田遺跡”. いわての文化情報大事典. 2020年10月28日閲覧。


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