絹本著色阿弥陀聖衆来迎図とは? わかりやすく解説

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絹本著色阿弥陀聖衆来迎図

主名称: 絹本著色阿弥陀聖衆来迎図
指定番号 1712
枝番 00
指定年月日 1974.06.08(昭和49.06.08)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1幅
時代区分 鎌倉
年代
検索年代
解説文:  本図は、阿弥陀如来如来圍繞【いによう】する七菩薩及び随従する八躯の音声菩薩からなる。さらに類本安楽寿院本に徴して左右下辺不動明王毘沙門天立像描かれいたもの思われる
 本図は、諸尊の強い暈取り、古様な金銀箔を多用していることなど、藤原時代作風示した正面来迎図一本として貴重な遺例となるものである

絹本著色阿弥陀聖衆来迎図

主名称: 絹本著色阿弥陀聖衆来迎図
指定番号 1953
枝番 00
指定年月日 1997.06.27(平成9.06.27)
国宝重文区分 重要文化財
部門種別 絵画
ト書
員数 1幅
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文:  来迎図浄土教絵画のなかで浄土変相当麻曼陀羅などの)とならんで最も重要なジャンルであり、これまで平等院鳳凰堂壁扉画をはじめとして平安時代から南北朝時代に及ぶ作品指定してきている。これらの来迎図描かれ尊像構成構図から分類することが可能であるが、阿弥陀如来複数菩薩衆(聖衆)が対角線状来迎するさまを表した斜め構図阿弥陀聖衆来迎図はひとつの典型をなし、鎌倉時代に非常に流行しその遺品少なくない。しかし、平安時代における遺品長谷寺本のほかは、金剛証寺蔵経出土鏡像二種が挙げられるほどであり、その点でも本図は貴重な遺例である。
 本図阿弥陀如来片足踏み下げ垂下した左手の掌を前に向けて指を上に立てるという特殊な姿に表される両手印相阿日寺本に等しく片足踏み下げる例は安楽律院ほかの例がある。しかし、本像と手足形勢合致させる例は鎌倉時代後期にまで降り埼玉勝願寺本など複数作例近年逐次紹介され関心もたれている。
 聖衆一一体あり、観音以下声聞形を含む前方六体と、奏楽しつつ後に従う五体とに分類できる観音最前方で豪華な蓮華座捧げ持つ観音のすぐ後方菩薩はその位置から勢至菩薩推測されるが、施無畏・与願の印を結ぶという他の来迎図にはみられない表現である。本図がやがて定型化する以前来迎図古態とどめていることを思わせるその後ろに左手に経冊を載せるらしき菩薩合掌する菩薩が続くが、それぞれ文殊普賢相当するとみられる阿弥陀左側には声聞形が二体あり、宝珠を持つ地蔵菩薩とさらに合掌する菩薩龍樹【りゆうじゆ】菩薩であろう。以上の菩薩弥勒加えれば源信の『往生要集臨終行儀の段に説かれている菩薩構成一致することが注目されている後方奏楽菩薩は、ある者は唇の間から笑みの歯をのぞかせるなど、のびのびとした表現見せる。
 画面右下には館が表されている。おそらく、阿弥陀聖衆が迎接する往生者がいるのであろうが、本紙傷んでいて確認できない往生者が描き込まれ掛幅画としては、本図最古の例である。
 本図本紙損傷甚だしく画面上方置かれ色紙形当初位置確定できない。しかし、主尊をはじめ諸尊流暢な線描によって伸びやかに象形され、如来の衣や光背用いられている截金表現柔らかく古風である。菩薩表情西禅院阿弥陀浄土中に描かれ菩薩や、奈良国立博物館牛皮髪の迦陵頻伽表情近似し截金の趣は奈良国立博物館千手観音像に近い。画面小さく簡略な作風であるためにその制作期を確定することは困難であるが、以上の諸例図像特異さをも勘案する十二世紀前半までさかのぼることは確かであろう
 斜め構図阿弥陀聖衆来迎図の最も早期作例として、仏教絵画史上重要な意義本図有しているが、それのみでなく、その軽妙潤沢な画風平安時代の高い芸術性伝えるものとして尊重されよう。

絹本著色阿弥陀聖衆来迎図

主名称: 絹本著色阿弥陀聖衆来迎図
指定番号 25
枝番 00
指定年月日 1951.06.09(昭和26.06.09)
国宝重文区分 国宝
部門種別 絵画
ト書
員数 3幅
時代区分 平安
年代
検索年代
解説文: 平安時代作品



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