紅の豚
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『紅の豚』(くれないのぶた、英名:Porco Rosso)は、1992年7月18日に公開されたスタジオジブリ制作の日本のアニメーション映画。宮崎駿監督の長編アニメーション映画第6作。1990年に『月刊モデルグラフィックス』に連載していた宮崎の漫画「宮崎駿の雑想ノート」の「飛行艇時代」を原作とする。キャッチコピーは「カッコイイとは、こういうことさ。[注 1]」、「飛べば、見える。[注 2]」。
注釈
- ^ 糸井重里の考案。劇場用ポスターに使用されていた[5]。
- ^ 日本航空国際線における先行上映に際してのキャッチコピー。糸井重里考案[6]。
- ^ 作中主人公ポルコの読む雑誌「フィルム」が1929年号。
- ^ 単に肥満しているのではなく、耳や鼻が豚のものに変化している
- ^ モデルはマッキ M.33。
- ^ これを理由に、威力の高い機銃弾(高性能焼夷弾や徹甲弾)の売り込みを断っている他、カーチスとの決闘でもマンマユート・ボスが言及している。
- ^ 豚の顔でかつ、無傷の状態の顔が描かれたのはこのシーンのみ[27]。ただし、カーチスとの空中戦で目が描かれてはいる[28]。
- ^ 一人目の夫はポルコの戦友ベルリーニであり、第一次世界大戦で戦死。他の二人もポルコの友人だったようで、二人目は大西洋で亡くなった。三人目は行方不明だったが、つい最近、ベンガルで墜落機体が発見され訃報が届いていた。
- ^ 「自分が人質にされた」と偽装する事で、ピッコロ社がポルコの協力者として追求されるのを防ぐ意味もあった。
- ^ マンマユートが船を襲撃してポルコに依頼が来た際、ポルコは「マンマユート?安い仕事はやらねえ」と返答している。最終的には、子供が乗っている船と聞いた事で「高くつく」と判断し出動した。
- ^ 『飛行艇時代』『ジ・アート・オブ 紅の豚』は、前者の表記を採用している。
- ^ 文芸春秋文春ジブリ文庫『ジブリの教科書7 紅の豚』による。
- ^ 徳間書店『ジ・アート・オブ 紅の豚』、徳間書店『ロマンアルバム 紅の豚』、文芸春秋文春ジブリ文庫『ジブリの教科書7 紅の豚』等にこのシーンが掲載されているが、解説等はない。また、絵コンテ集に掲載や記載はない。ただし、以下の特徴から判別は可能である。Aは眼帯と髭。Bは鼻の下の髭。Cは髪形。Dは左頬の傷痕。Eは頭の傷痕。Fは眼鏡と眉間の傷痕と鼻の下の髭。
- ^ 劇中でピッコロ親父が「1927年のシュナイダーカップでこのエンジンを載せたイタリア艇はカーチスに負けた」と発言しているが、1927年のシュナイダーカップでイタリア艇を破って優勝したのはイギリスのスーパーマリンS.5であり、アメリカチームは準備不足で出場していない。DVDの英語版音声では、史実でカーチスが優勝した「1925年」と変更されているが、1925年出場のイタリア機マッキ M.33が搭載していたのはアメリカ製カーチスD12Aエンジンで、ポルコ機が被撃墜前に積んでいたイゾッタ・フラスキニよりも馬力が劣る。
出典
- ^ 93分18秒19
- ^ "歴代ランキング". CINEMAランキング通信. 興行通信社. 2021年2月7日. 2013年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月29日閲覧。
- ^ a b c d 叶精二『宮崎駿全書』173頁。
- ^ 1992年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ スタジオジブリ 文春文庫 編『ジブリの教科書7 紅の豚』文藝春秋、2014年、126頁。ISBN 978-4-16-812006-0。
- ^ 『ロマンアルバム 紅の豚』94p
- ^ 『ロマンアルバム 紅の豚』徳間書店、1992年。
- ^ 『ロマンアルバム 紅の豚』、p10
- ^ 『CUT』誌 2009年11月19日号
- ^ a b c d e f 「鈴木敏夫プロデューサーインタビュー」『ロマンアルバム 紅の豚』、p140-143
- ^ 『ロマンアルバム 紅の豚』、p69
- ^ a b 『スタジオジブリ関連資料集IV』徳間書店、1996年。ISBN 4-19-860628-5。
- ^ 『スタジオジブリ関連資料集IV』、37p
- ^ 『ロマンアルバム 紅の豚』、p74
- ^ a b c “紅の豚 -森山周一郎オフィシャルサイト-”. 2018年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月11日閲覧。
- ^ JAL プレスリリース
- ^ japanairlinesjp - YouTube
- ^ 氏家齊一郎、田中晃、奥田誠治、土屋敏男、城朋子「特別座談会『日本テレビ ここから、未来へ。』」『テレビ夢50年 番組編6 1996〜2003』日本テレビ放送網、2004年、p.35
- ^ “シネマトゥデイ” 2018年11月11日閲覧。
- ^ https://kingbehenmoth.kinugoshi.net/
- ^ 久石譲『I am 遥かなる音楽の道へ』メディアファクトリー、1992年、P73。
- ^ 『久石譲 in 武道館 パンフレット』p17。
- ^ 『スタジオジブリ関連資料集IV』、pp.20-27に再録
- ^ 映画の冒頭時点で既に豚人間の姿であり、過去の回想シーンなどにおいても豚人間になるために自らに魔法をかけるシーンは一切ない。
- ^ 文芸春秋文春ジブリ文庫『シネマ・コミック7 紅の豚』172ページ。
- ^ ただし、冒頭の児童集団人質事件の際に「皆殺しにしてやるぜ」と言いながらモールス信号を打っている。
- ^ 文芸春秋文春ジブリ文庫『シネマ・コミック7 紅の豚』160ページ。
- ^ 文芸春秋文春ジブリ文庫『シネマ・コミック7 紅の豚』394ページ。
- ^ “ジブリ映画『紅の豚』登場人物&声優一覧!大人の魅力あふれるキャラクターを演じたのは?”. ciatr. (2021年12月17日) 2022年1月12日閲覧。
- ^ 小原雅志(映画&海外ドラマライター) https://note.com/masashio_1231/n/n98a86a0434cf 「吹き替えではジャン・ギャバンやチャールズ・ブロンソン、テレビドラマ『刑事コジャック』のテリー・サバラスなどを担当し、低音を生かした渋い声が特徴で、今作でもユーモアを交えた巧みな演技を披露している。おそらく、宮崎監督はジャン・ギャバンあたりの演技を狙ったのではないかと推測。」
- ^ a b 『ジブリの立体建造物展 図録』スタジオジブリ、2014年7月25日初版、106頁。
- ^ 文芸春秋文春ジブリ文庫『シネマ・コミック7 紅の豚』81-82ページ。
- ^ ただし、紹介の際に登場しただけで台詞を語るシーンは特に無いため、担当する声優も居ない。
- ^ “紅の豚 ピッコロ”. 森山周一郎オフィシャルブログ. アメーバブログ (2015年10月5日). 2022年1月12日閲覧。
- ^ 大日本絵画『飛行艇時代 増補改訂版』p64
- ^ 大日本絵画『宮崎駿の雑想ノート 増補改訂版』p92
- ^ 大日本絵画『飛行艇時代 増補改訂版』p34
- ^ 大日本絵画『飛行艇時代 増補改訂版』p17
- ^ 徳間書店『THE ART OF PORCO ROSSO 』p96
- ^ 大日本絵画『飛行艇時代 増補改訂版』p54
- ^ 徳間書店『ロマンアルバム 映画 紅の豚 ガイドブック』p106
- ^ 叶精二『宮崎駿全書』170頁。
- ^ 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会』、1993年12月30日発行、庵野秀明・編、ハッピー興行新社、P10
- ^ 『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア 友の会』、1993年12月30日発行、庵野秀明・編、ハッピー興行新社、P63~64
- ^ "歴代ランキング". CINEMAランキング通信. 興行通信社. 2021年2月7日. 2013年7月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年1月29日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i 叶精二『宮崎駿全書』169頁。
- ^ a b c 叶精二『宮崎駿全書』171頁。
- ^ 「金曜特別ロードショー」として放送。ただし、前半の解説と番組エンドカードでは、「金曜ロードショー」と表記していた。
- ^ “金曜ロードショー 2005年4月22日放送分”. 金曜ロードショー. 日本テレビ放送網. 2014年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月14日閲覧。
- ^ “金曜ロードショー 2007年5月25日放送分”. 金曜ロードショー. 日本テレビ放送網. 2014年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月13日閲覧。
- ^ “金曜ロードショー 2010年7月2日放送分”. 金曜ロードショー. 日本テレビ放送網. 2010年6月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月16日閲覧。
- ^ “金曜ロードSHOW! 2012年4月6日放送分”. 金曜ロードSHOW!. 日本テレビ放送網. 2012年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年3月27日閲覧。
- ^ “金曜ロードSHOW! 2013年9月6日放送分”. 金曜ロードSHOW!. 日本テレビ放送網. 2013年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月19日閲覧。
- ^ “金曜ロードSHOW! 2016年11月11日放送分”. 金曜ロードSHOW!. 日本テレビ放送網. 2016年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年11月11日閲覧。
紅の豚
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