精神毒性
別名:サイコトキシシティ
英語:psychotoxicity
薬物が精神作用に及ぼす悪影響。とりわけ、妄想、幻覚、といった精神疾患に見られる諸症状をもたらす性質。覚醒剤や麻薬などにおける、いわゆる幻覚作用。
関西医科大学法医学講座ウェブサイトに掲載されている「濫用薬物総論」の概説では、「薬物の精神毒性」について次のように説明している。
薬物によって起こる病的な精神状態。意識障害を中心とする外因性精神障害 (参照)また、JT(日本たばこ産業)はたばこの依存症に関する解説記述の中で精神毒性に言及している。
依存と厳密には異なるが関連してみられる、妄想・幻覚・精神錯乱等が起きる状態。(参照)なお、たばこには依存性は認められるものの精神毒性はみられないとされる。
精神毒性は、依存性薬物において「精神依存性」と並ぶ主要な有害性である。気が荒く攻撃的になったり、正常な判断がつかなくなったりといった効果を誘発するため、本人の健康だけでなく周囲にも危害を及ぼすおそれが高い。
関連サイト:
濫用薬物総論 - 関西医科大学法医学講座
依存症 - JTウェブサイト
精神毒性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/01 00:56 UTC 版)
ニコチンの精神毒性は確認されていない。柳田知司は、アカゲザルの実験を元に「ニコチンは依存性薬物ではあるものの、身体的な依存性は有ったとしても非常に弱いもので精神依存の増強は認められず、その精神依存性は他の依存性薬物と共通する特性が見られるものの主要な依存性薬物と比較して明らかに弱いこと、また精神毒性(ニコチンの摂取は、自動車の運転などの作業に、悪影響を及ぼさない)も、依存性薬物の中では唯一、これが認められない」と発表している。 ※ニコチン離脱症状は自動車の運転などに悪影響を及ぼす。
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