米糖相克とは? わかりやすく解説

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米糖相克

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/14 15:49 UTC 版)

米糖相克(べいとうそうこく)とは、日本統治時代の台湾で1930年代に顕著となった問題である。米価上昇や米作地生産力向上により単位面積当たりの米作収入が増加すると、製糖業の原料(さとうきび)買収コストが上昇してしまい、利潤の低下を招くという問題である。すなわち、製糖業の利潤は米価を抑制して米作部門の生産力の停滞を保持することに基礎を置くといえるため、製糖業の利潤と米作部門の発展とは相抵触するという構造的な問題である[1]


  1. ^ 「岩波講座 近代日本と植民地(第3巻)植民地化と産業化」所収、柯志明、土田哲夫(訳)「『米糖相剋』問題と台湾農民」
  2. ^ 矢内原忠雄『帝国主義下の台湾』岩波書店(1988年)9ページ
  3. ^ 「岩波講座 近代日本と植民地(第3巻)植民地化と産業化」所収、小林英夫「日本資本主義と植民地経営」
  4. ^ 矢内原忠雄『帝国主義下の台湾』岩波書店(1988年)276ページ


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