箸墓古墳とは? わかりやすく解説

はしはか‐こふん【箸墓古墳】

読み方:はしはかこふん

奈良県桜井市にある前方後円墳長さ278メートル3世紀後半築造とされ、最古古墳代表例


はしはかこふん 【箸墓古墳】


箸墓古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/12 20:27 UTC 版)

箸墓古墳(はしはかこふん)、箸中山古墳(はしなかやまこふん)は、奈良県桜井市箸中にある古墳。形状は前方後円墳。実際の被葬者は不明だが、宮内庁により「大市墓(おおいちのはか)」として第7代孝霊天皇皇女の倭迹迹日百襲姫命の墓に治定じじょうされている。また、笠井新也の研究以来、邪馬台国の女王卑弥呼の墓ではないかとする学説がある[5][6]。周濠部分は国の史跡に指定されているほか[7]、一部が「箸中大池」としてため池百選の1つにも選定されている[8]。百襲姫の陰部に箸が突き刺さり、絶命したことが名前の由来である[9]


注釈

  1. ^ 白石らによって、吉備(現在の岡山県広島県東部)からもたらされたものとされている。

出典

  1. ^ 奈良県(2021)、箸墓古墳|奈良県歴史文化資源データベース
  2. ^ 天野末喜 「天皇陵古墳と被葬者を考える」『古代史研究の最前線 天皇陵』 洋泉社、2016年、pp. 61 - 62。
  3. ^ 巨大古墳の築造年代1(No.162) 藤井寺市ホームページ
  4. ^ 古墳大きさランキング(日本全国版)”. 堺市ホームページ. 堺市 (2019年11月14日). 2020年5月13日閲覧。
  5. ^ a b 笠井 1942, pp. 344–368.
  6. ^ a b 笠井 1943, pp. 114–138.
  7. ^ 箸墓古墳周濠”. 文化遺産データベース. 文化庁. 2020年5月13日閲覧。
  8. ^ 箸中大池”. ため池百選一覧. 農林水産省 (2010年3月31日). 2020年5月13日閲覧。
  9. ^ 川口謙二編著『日本神祇由来事典』(柏書房、1993年)
  10. ^ 笠井 1922, pp. 384–397.
  11. ^ 笠井 1924, pp. 396–408.
  12. ^ 桜井市文化財協会 2014, p. 10.
  13. ^ 土橋寛『箸墓物語について』『古代学研究』72号、1974年
  14. ^ 直木孝次郎『古代日本の争乱』学生社、1983年、p.53
  15. ^ 近藤 1968.
  16. ^ a b c 寺沢 2002.
  17. ^ 白石 2012, pp. 22–28.
  18. ^ 桜井市文化財協会 2014, pp. 20–21.
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  20. ^ 箸中地区の輪鐙”. 纒向遺跡ってどんな遺跡?. 桜井市纒向学研究センター. 2020年5月13日閲覧。
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  43. ^ “実は525m…国内最大の古墳 宮内庁ネットで公開”. 朝日新聞. (2018年4月19日). https://www.asahi.com/articles/ASL4K55J0L4KPTFC00N.html 2018年5月17日閲覧。 
  44. ^ 誕生 ヤマト王権~いま前方後円墳が語り出す~”. NHK. 2021年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月28日閲覧。
  45. ^ 平成29年2月9日文部科学省告示第7号。



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