特別急行券
(立席特急券 から転送)
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特別急行券(とくべつきゅうこうけん)とは、特急券(とっきゅうけん)ともいい、基本運賃と特別急行の料金(特急料金)を区分している運賃制度において、特別急行列車(特急)に乗車するときに乗車券とともに必要となる券である。
注釈
- ^ とりわけ、寝台特急の場合、1998年より運行を開始している「サンライズ瀬戸・出雲」の「ノビノビ座席」として連結されている普通車座席は座席指定制となっているため、末端部分とはいえ短距離の利用は難しいともいえる。また寝台特急では昼間時座席使用である「ヒルネ」では最後に行っていた「あけぼの」まで立席特急券と定期券の利用を認めていなかった。
- ^ JR東日本の運営するえきねっとでは1か月7日前から申し込むことが出来るが、これも同様に1か月前10時の発券処理の権利予約である。エクスプレス予約/スマートEXも同様なシステムがある。
- ^ a b グリーン車のうち、旅客営業規則別表第1号の2の列車、JR北海道の在来線特急[注 13]及びJR四国のものがたり列車(伊予灘ものがたり、四国まんなか千年ものがたり、志国土佐 時代の夜明けのものがたり)ではシーズン別の料金を適用しない(これらの列車は通年同額)。
- ^ a b 旅客営業規則上は、「第57条の3第8項の各号の特急列車」[注 5]。
- ^ a b c d e f g h i j 主にJR東海・JR西日本の「しらさぎ」(1号)およびJR西日本の「サンダーバード」(2号)であるが、「通達等により別に定める列車」(3号)でも可能な規定となっている。
- ^ a b c d JR東日本と他社線にまたがる在来線の列車を含む。
- ^ a b c JR東日本と他社線にまたがる在来線の特急列車を除く。
- ^ a b c d e f 下記に掲げるものや、市販の時刻表等で表示される料金
- ^ a b c 旅客営業規則では「第57条の3第1項の第1号のロ」
- ^ a b c 旅客営業規則では「第57条の3第1項の第2号のロ」
- ^ a b c 不適用年度あり
- ^ a b c 旅客営業規則では「第57条の3第1項の第3号のロ」
- ^ a b c 2024年3月16日からの旅客営業規則別表第1号の2第3項に定める列車群に含まれる特別急行列車(「北斗・すずらん」、「おおぞら・とかち」)も含む。
- ^ a b c d e f g h i 全車両がグリーン車およびプレミアムグリーン車となっている特別急行列車「サフィール踊り子」(2020年3月14日のダイヤ改正より運転開始)への適用は旅客営業規則第57条の規定により行われない。
- ^ a b 2024年3月16日から
- ^ a b c d 成田空港駅・空港第2ビル駅発着を除く。成田空港駅・空港第2ビル駅発着の場合は「A特急」。
- ^ a b c 成田空港駅・空港第2ビル駅発着の場合のみA特急。
- ^ a b 旅客営業規則では「第57条の3第1項第1号イ」
- ^ a b 旅客営業規則別表第1号の3に掲げる期間内の日
- ^ a b 旅客営業規則別表では「別表第1号の3」
- ^ a b 旅客営業規則では「第57条の3第1項第2号イ」
- ^ a b 旅客営業規則別表第1号の4に掲げる期間内の日
- ^ a b 旅客営業規則別表では「別表第1号の4」
- ^ a b 旅客営業規則では「第57条の3第1項第3号イ」
- ^ a b 旅客営業規則別表第1号の5に掲げる期間内の日
- ^ a b 旅客営業規則別表では「別表第1号の5」
- ^ a b c d 当時の名称。2023年3月18日のダイヤ改正で「あかぎ」と「スワローあかぎ」が統合され列車名が「あかぎ」となっている[15]。
- ^ 旅客営業規則では2022年度は「第57条の3第1項第1号イ」
- ^ 旅客営業規則では2022年度は「第57条の3第1項第2号イ」
- ^ 2024年3月16日以降「旅客営業規則第57条の3第8項各号の特急列車[注 5]」が含まれる[3][4]。
- ^ 2024年3月16日以降は「旅客営業規則第57条の3第8項の各号の特急列車[注 5]」は含まれない
- ^ 旅客営業規則および旅客連絡運輸規則では「旅客営業規則別表第1号の2に定める列車群に含まれる特別急行列車」に対して適用するとされているきっぷの制度と定義されている。
- ^ 一部会社を除き会社線内のみの利用については座席指定は不可。
- ^ いわゆるB特急の自由席料金よりは高い。料金水準はA特急の自由席料金と同程度である。一方、区間によっては座席指定券を含めた急行料金よりも安いケースがある。
- ^ 寝台特急「さくら」など開放型のA寝台を連結した列車ではA寝台が座席利用できた区間もあったが、A寝台車はグリーン車扱いとされたためグリーン車指定席券が必要であった。
- ^ 2014年4月1日発売分より指定日当日のみとなったが、それ以前は2日間有効だった[24]。
- ^ 厳密に言えば「旅客営業規則別表第1号の2第1項の列車に適用する特急料金制度」は「特定のB特急料金」の1つとされている[25]。
- ^ 従来急行の運転が中心であった線区において、特急昇格・急行全廃の際実質的に料金値上げとなる額を緩和するために設けられたものであり、長距離区間を除いて原則A特急料金と急行料金のほぼ中間に当たる金額に設定されている。ただしJR西日本とJR四国ではB特急料金の設定がなく、JR九州では2022年4月以降はA特急料金よりわずかに低廉な金額に引き上げられた。またJR北海道・東日本・九州では逆に短距離区間において急行料金より安い特急料金が設定されており、この区間は特急料金・急行料金とも同額となる特例が設けられている。
- ^ 前述の「旅客営業規則別表第1号の2第1項の列車に適用する特急料金制度」、東武線直通特急やJR九州のD&S列車など
- ^ 基礎的な特急料金であり、2社間又は、同一会社内でも発着駅のいずれかがB料金区間外であれば全乗車区間に適用される。
- ^ B特急料金適用区間は除く。
- ^ JR東日本のB特急料金にはJR北海道海峡線を含む。
- ^ a b JR東日本とJR東海を直通して利用する場合はJR東海の料金表が適用される。
- ^ 博多駅 - 佐賀駅間の相互区間内で車内発売の場合、200円が加算される。
- ^ 「ゆふいんの森」、「あそぼーい!」、「ふたつ星4047」、「かわせみ やませみ」、「A列車で行こう」、「指宿のたまて箱」、「海幸山幸」
- ^ かいおう号を除く
- ^ 旅客営業規則上において、JR東海線内相互発着利用もしくは東日本とJR東海を直通して利用する場合の規定上。
- ^ 富士山ビュー特急の1号車のみ
- ^ フジサン特急・富士山ビュー特急の1・2号車のみ
- ^ グリーン車は伊豆箱根鉄道駿豆線内に乗り入れない。
- ^ a b 下関 - 門司間含む。
- ^ 36ぷらす3は特定料金対象外になる。
- ^ 中央本線・総武本線経由(千駄ケ谷駅・浅草橋駅経由)の料金
- ^ 山手線・東海道本線・総武本線経由(大崎駅・品川駅・東京駅経由)
- ^ この際、一部の解説本で「一度ホームに降りてから再度同じ列車に乗れば問題ない」と記載されているものがあるが[要出典]、これは有人駅に限り誤りとなる[36]。なお、特例区間の境界駅は過去の適用例も含めて全て有人駅である(2021年現在)。
- ^ 但し、いずれの区間も特急料金は低廉(2023年4月現在、博多南線は130円、ガーラ湯沢支線は100円)に設定されている。
- ^ 1981年10月1日の当該区間開業時より。
- ^ 2010年12月4日より[37]。
- ^ 2018年3月17日より[38]。
- ^ 2024年3月16日より[20]。
- ^ 「すずらん」は全車普通車で運行される。
出典
- ^ a b 土屋武之『鉄道の未来予想図』実業之日本社、2013年、61頁
- ^ a b c d e f “きっぷあれこれ 特急券”. 東日本旅客鉄道 (2019年10月1日). 2019年12月18日閲覧。
- ^ a b 『北陸新幹線の特急料金の認可申請について』(PDF)(プレスリリース)西日本旅客鉄道、2023年9月22日 。2023年11月30日閲覧。
- ^ a b c 東日本旅客鉄道株式会社公告「東日本旅客鉄道株式会社旅客営業規則の一部改正(2024年3月16日乗車となるものから適用等)」(公告日:2024年2月1日)
- ^ “2023年10月23日 旅客営業規則の一部改正について”. 北海道旅客鉄道 (2023年10月23日). 2023年11月11日閲覧。
- ^ “2023年10月23日 東日本旅客鉄道株式会社旅客営業規則の一部改正(2023年12月23日乗車となるものから適用等)”. 東日本旅客鉄道 (2023年10月23日). 2023年11月11日閲覧。
- ^ “令和5年10月23日 旅客営業規則の一部改正(令和5年12月23日乗車となるものから施行)”. 東海旅客鉄道 (2023年10月23日). 2023年11月11日閲覧。
- ^ “2023年10月20日 旅客営業規則の一部改正について”. JRおでかけネット(西日本旅客鉄道) (2023年10月20日). 2023年11月11日閲覧。
- ^ “2023年10月24日 旅客営業規則の一部改正について(2023年12月23日乗車となるものから施行)”. 九州旅客鉄道 (2023年10月24日). 2023年11月11日閲覧。
- ^ a b c “きっぷあれこれ 特急券(令和4年3月12日乗車分または令和4年4月1日施行分、一部令和4年9月23日施行分)”. JR東日本ホームページ. 東日本旅客鉄道 (2022年4月1日). 2023年1月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月5日閲覧。
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- ^ a b c d 『【社長会見】一部特急列車の「全車指定席化」と「おトクなきっぷ」のリニューアル等について~より安心で快適な列車、おトクで便利な商品体系に生まれ変わります~』(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2023年11月15日 。2023年11月15日閲覧。
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- ^ 2023年4月1日改正の旅客営業規則第57条の3第2項の規定による。
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- ^ おトクな特急料金│きっぷのルール:JRおでかけネット
- ^ 『北海道新幹線の特急料金等について(別紙2-2)』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2015年10月13日 。2024年2月2日閲覧。
- ^ 区間指定は旅客営業規則第57条の3第2項第5号・6号、料金額は旅客営業規則第125条第1項(1)ロのe・fの料金
- ^ “お得な特急料金(JR東海)”. 東海旅客鉄道. 2019年10月1日閲覧。
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- ^ “東日本旅客鉄道旅客営業規則第2章第7節「急行券の発売」”. 東日本旅客鉄道株式会社旅客営業規則. 第57条の5 (急行券の特殊発売). 東日本旅客鉄道 (2023年12月23日). 2024年2月3日閲覧。 “車両の故障等により、固定編成車両(特別急行列車の編成用とした車両。以下同じ。)以外の車両によって全区間特別急行列車を運転する場合は、編成車両の変更に伴う特別急行料金の払いもどしをしないことを条件として、特定の特別急行料金によって編成変更特約の立席特急券、自由席特急券又は特定特急券を発売することがある。”
- ^ 乗りものニュース編集部「JR七尾線3割運休に 運転士のコロナ感染拡大で8月末まで減便 特急も影響」『乗りものニュース』株式会社メディア・ヴァーグ、東京都世田谷区、2021年8月18日。2024年2月3日閲覧。
- ^ 件名 七尾線の今後の運転計画について 西日本旅客鉄道、2024年2月15日
- ^ “京阪電車プレミアムカー”. 京阪電車 特別車両 PREMIUM CAR. 2021年3月6日閲覧。
- ^ “全車両座席指定「ライナー」|京阪電気鉄道株式会社”. www.keihan.co.jp. 2021年3月6日閲覧。
- ^ JTBパブリッシング『ララチッタ イタリア(2017年版)』、4頁
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