【空間識失調】(くうかんしきしっちょう)
Vertigo(バーテイゴ).
加減速のGと重力の混同、視覚と体感重力の食い違いなどによって生じる方向感覚の混乱。
地上を見て確認する事ができない雲中・夜間など、あるいは外界が見えない客室内で発生する事が多い。
眩暈などの症状を伴い、乗り物酔い・映像による3D酔いなどとの関連も指摘されている。
例えば、旅客機の乗客は、離陸直後に「まっすぐ上昇している」と思い込む傾向にある。
しかし、窓をよく注視していると「実は空港の周囲を旋回している」という事がままある。
この時、乗客は空間識を失調し、自分がどの方向に動いているか認知できなくなっているのである。
パイロットがこの状態に陥ると航空機の位置や姿勢を正しく認識できなくなり、大変危険である。
実際、航空機の操縦訓練では「自分の頭の中の認識よりも計器を信用しろ」と教えられる。
それでも、熟練パイロットでさえ空間識失調に陥ったまま、間違った認識で操縦を続けてしまう事はある。
そのため、F-2のようにボタン一つで正常な姿勢に戻す機能を備えた航空機もある。
空間識失調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/05 19:58 UTC 版)
空間識失調(くうかんしきしっちょう、英: Spatial disorientation、独: Vertigo)とは、平衡感覚を喪失した状態。バーティゴともいう。
- ^ “CIRRUS JAPAN”. 2017年12月28日閲覧。
- 1 空間識失調とは
- 2 空間識失調の概要
- 3 疾病
- 4 空間識失調が登場する作品
空間識失調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 21:12 UTC 版)
空間識失調による航空事故。 アエロフロート821便墜落事故 中華航空006便急降下事故 フラッシュ航空604便墜落事故 USエアー1016便墜落事故 インドネシア・エアアジア8501便墜落事故 ケニア航空507便墜落事故 ガルフ・エア072便墜落事故
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