秋田焼山とは? わかりやすく解説

あきた‐やけやま【秋田焼山】

読み方:あきたやけやま

焼山[二]


秋田焼山(秋田県)

 1366m 北緯395750秒 東経140度45分25秒 (焼山)(三角点)  ※座標世界測地系による

秋田焼山の場所秋田焼山
                                   (写真クリック拡大:342KB)

概要

 直径約7km比高700m、緩傾斜15°以下)の山体からなる小型成層火山
主に安山岩SiO2 58%)の主山体頂部直径600mの山頂火口外輪山)があり、焼山山頂はその南西縁。2個のデイサイト溶岩円頂丘火口底の中央火口丘鬼ヶ城SiO2 71%)と火口南東縁にある。主山体東側側火山栂森があり、その中央火口丘国見台から東に溶岩流出している。主山体南側にも側火山黒石がある。
 焼山山頂付近は硫気変質著しく山頂火口山麓多く温泉がある。西麓玉川温泉強酸性で、北投石(鉛を含む重晶石)の沈澱が有名。また、火山ガスによる登山者事故起きている。有史以後噴火鬼ヶ城北面爆発火口空沼からの泥流流出などがある。 別名、熊沢山硫黄山


最近1万年間の活動

 山頂部で拇森西溶岩ドーム形成された(大場1991)。その後山頂部給源とする水蒸気爆発が、少なくとも3回1415151717世紀以降発生している(伊藤1998)。これ以外に堆積物としては保存されていない、ごく小規模な水蒸気爆発歴史時代においても何回発生していると思われるが、詳細不明


記録に残る火山活動

 過去の火山活動履歴


 ※「概要」及び「最近1万年活動」については日本活火山総覧第3版)(気象庁編、2005)、「記録に残る火山活動」については前述活火山総覧及び最近観測成果よる。


火山活動解説資料

 気象庁実施した火山観測データ解析結果や、火山活動診断結果掲載します毎月1回上旬公表します
  2005年6月22日新たな噴気活動目撃情報ありましたそれに伴い現地調査行いました現地観測結果火山活動特段変化があったことを示すものではないと考えられます。現地調査の結果(2005年6月の火山活動解説資料)(PDF:205kb)


秋田焼山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/25 06:19 UTC 版)

秋田焼山(あきたやけやま)は、秋田県の北東部に位置し、鹿角市仙北市との境界にある活火山である。


  1. ^ 阿部藤助は蒸ノ湯温泉を経営するかたわら、宮川村の助役を8年、村長を15年無報酬で務めたほか、鹿角郡農会長などを歴任し、電灯会社を興し、観光や農業など郷土の興隆に生涯をささげた人物である。彼はまた八幡平までの山道を切り開いている。八幡平山頂から西北西500mにある藤助森(1604m)は彼にちなんで名付けられた。阿部藤助は、秋田焼山北北東約850mの標高1228m地点にあった又一鉱山(又一硫黄山)の経営も行っていた。
  2. ^ 『鹿角』大里周蔵編
  3. ^ ベコ(牛)が放牧されていたからの銘々。人為的な四角の水飲み場がある。1980年代頃まで放牧が行われていた。(越前谷康『自然と人を尊重する自然史のすすめ: 北東北に分布する群落からのチャレンジ』、2018年、p.129)
  4. ^ 『鹿角』では「又一の湯」という名称で次のように紹介されている。「常に強烈な硫黄泉で、 皮膚病又は傷所等を癒しには持って来いである、此湯に浴せんとする人は、直き上の 干沼から泥硫黄を掘る為めに設けられた、阿部藤助氏の又一鉱山の事務所に宿泊を頼むが 一番である、地は約四千尺の高所にあり、千山万岳を足下に瞰むの展望、朝風夕陽の清澄、雲煙雨露 の変化等、正に日本アルプス山中の諸温泉に比すべきものであらう」
  5. ^ 1997年5月11日に発生した澄川地すべりと水蒸気爆発 地質学雑誌 Vol.103 (1997) No.6 PXXI-XXII
  6. ^ 1997年8月16日秋田焼山火山の水蒸気爆発(速報) 地質学雑誌 Vol.103 (1997) No.9 PXXVII-XXVIII


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