う‐ほ【×禹歩】
禹歩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 20:10 UTC 版)
日書には、「禹歩三」、「禹歩三勉」という言葉が一例ずつ見える。これは抱朴子が禹歩について「三歩」と「九跡」という言葉で説明しているのと一致しており、それぞれの「歩」が3つの別々の「歩」により構成されていたことになる。ポール・アンデルセンは、「三歩」「九跡」という言葉が後に「禹歩」の同義語ととして用いられるようになったとしている。 日書での禹は、旅と密接に関連している。「禹須臾」という篇では、まず六十干支を、1グループあたり12の干支からなる5つのグループに分けてリストアップし、各グループの日について、安全に旅を始めるのに縁起がいい時間帯を示している。篇の末尾では、城門を出る前に行うべき儀式が紹介されている。 .mw-parser-output .templatequote{overflow:hidden;margin:1em 0;padding:0 40px}.mw-parser-output .templatequote .templatequotecite{line-height:1.5em;text-align:left;padding-left:1.6em;margin-top:0}旅をしているとき、城門の入り口に着いたら「禹歩」を3回行う。1歩進む。「皋(対象となる精霊の名前)よ、誓います。某(旅行者の名前が入る)に旅をさせ、悪評を受けないように、まず禹として道を切り開く」と言う。すぐに地面に5本の線を引く。線の中心にある土を拾って、宗の中に入れる。(tr. Harper 1999:873) Isabelle Robinetによると、この文章によって「有害な悪魔を追い払うための悪魔祓いの実践と、衛生と身体のバランスを保つための治療の実践」の関連性を再構築することができるという。つまり、「悪魔祓いが医学へと進化し、病気を悪魔のせいであると考えることから、病気をバランスの崩れの結果であると考えるようになった」のである。
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禹歩(うほ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 00:36 UTC 版)
足で大地を踏みしめて呪文を唱えながら千鳥足様に前進して歩く呪法を指す。基本は北斗七星の柄杓方を象ってジグザグに歩くものであるが、九宮八卦の九星配置を象って歩くやり方や、片足を引きずりながら歩いて地面に図形を描くといったものもある。名前の通り、中国の禹が治水のために中国全土を踏破した結果、遂には足を引きずりながら歩くようになったという伝説にちなんだものである。魔を祓い地を鎮め福を招くことを狙いとしており、ドーマンの九字と同様、葛洪『抱朴子』には薬草を取りに山へ踏み入る際に踏むべき歩みとして記されていることが起源である。奇門遁甲における方術部門(法奇門)では、術を成功させるために行われていた。
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