祇園の暗殺者
原題: | |
製作国: | 日本 |
製作年: | 1962 |
配給: | 東映 |
スタッフ | |
監督: | 内出好吉 ウチデコウキチ |
脚本: | 笠原和夫 カサハラカズオ |
企画: | 彼末光史 |
三村敬三 ミムラケイゾウ | |
撮影: | 杉田正二 スギタショウジ |
音楽: | 木下忠司 キノシタタダシ |
美術: | 塚本隆治 ツカモトリュウジ |
編集: | 柳田忠男 ヤナギダタダオ |
録音: | 小金丸輝貴 |
スチール: | 諸角義雄 モロヅミヨシオ |
照明: | 中村清 ナカムラキヨシ |
キャスト(役名) |
近衛十四郎 コノエジュウシロウ (志戸原兼作) |
北沢典子 キタザワノリコ (お鶴) |
木村俊恵 キムラトシエ (おえん) |
三原有美子 ミハラユミコ (おくに) |
千原しのぶ チハラシノブ (辰路) |
菅貫太郎 スガカンタロウ (田代新次郎) |
佐藤慶 サトウケイ (武市瑞山) |
原田甲子郎 (大久保市蔵) |
片岡栄二郎 カタオカエイジロウ (島田左近) |
吉田義夫 ヨシダヨシオ (佐平) |
伏見扇太郎 フシミセンタロウ (吉岡寅之助) |
安藤三男 アンドウミツオ (久坂義助) |
楠本健二 クスモトケンジ (本間精一郎) |
高松錦之助 タカマツキンノスケ (渡辺金三郎) |
木島修次郎 キジマシュウジロウ (寺島修三郎) |
大里健太郎 (五十嵐圭蔵) |
阿波地大輔 アワジダイスケ (安部多次馬) |
南方英二 ミナカタエイジ (岡田以蔵) |
中村錦司 ナカムラキンジ (香川敬介) |
唐沢民賢 カラサワミンケン (平岩進太郎) |
富永佳代子 トミナガカヨコ (君香) |
木内三枝子 キウチミエコ (乙弥) |
汐見洋 シオミヨウ (慈光) |
佐藤洋 (嵯峨千之助) |
毛利清二 (森孫六) |
明智八百栄 (お栄) |
倉丘伸太郎 クラオカシンタロウ倉丘伸太朗 (喜一) |
小谷悦子 コタニエツコ (お芳) |
泉春子 イズミハルコ (老婆) |
田代進 タシロススム (浪士A) |
若井緑郎 (浪士B) |
大月正太郎 オオツキショウタロウ (浪士C) |
解説 |
「港祭りに来た男」の笠原和夫のオリジナル・シナリオを、「大江戸の鷹」の内出好吉が監督した幕末もの。撮影もコンビの杉田正二。 |
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください |
私の名は志戸原兼作土佐浪士武市瑞山、吉岡寅之助らと手を握り、佐幕派の暗殺を企てる勤王の志士だ。ある夜、われわれの暗殺隊は目明し佐平の家を襲って、妻子まで斬り殺した。引きあげの際、戸の隙間から幼女が異様な眼差しで覗いているのが気になった。数日後、田代新次郎という若い浪士が、私を尾行していた刺客を斬った。彼は私の生国薩摩の漁師だが、大望を抱いて訪ねてきたのだ。九条関白家の島田左近を狙ったとき、逃げようとする左近を滅多斬りにした者がいた。それは残してきたはずの新次郎だった。駈けつけた役人のため私は不覚にも傷を負い、祇園の裏小路で町娘お鶴の手当をうけたが、その家には佐平の家で見かけた同じ幼女が私を睨んでいた。恐怖にかられた私は、殺した人々の供養にと寂光院で仏像の模写にかかったが、筆は思うにまかせず、人斬り稼業に愛想がつきた。そんなある日、私はお鶴に再会、彼女の父は佐平であり、暗殺の場面を見ていた妹がそれ以来発狂したことを聞いた。やがて、私は瑞山から江戸や水戸の同志を集めることを頼まれて京を後にした。江戸の薩摩屋敷で私は大久保市蔵から、瑞山らが、三条・姉小路両卿を勅使に担ぎ出し薩摩に代って天下に号令しようと策動、私を同志の邪魔者扱いにしていることを知った。急拠、京へ戻ると、邪魔な同志や侍が折られ瑞山の勢力をまざまざと見せられた。お鶴は舞妓として、新次郎と恋仲になっていた。折も折、江戸に向う幕府の御用商人嵯峨屋を石部の宿に襲ったが、私は物かげにひそむ彼を見逃してやった。祇園祭の宵宮の日、嵯峨の女房おえんが礼を述べにきて、妖艶な体を私の眼の前に横たえた。気分を新たに京の街に出た私の行く手を、瑞山、新次郎が阻んだ。拳銃が火を吐き、暗黒の世界に引き込まれて行く私の耳に、祇園囃子の音が次第に遠のいて行く。 |
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