硫化ケイ素とは? わかりやすく解説

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りゅうか‐けいそ〔リウクワ‐〕【硫化×珪素】

読み方:りゅうかけいそ

珪素硫化物無色または黄色針状結晶斜方晶系昇華しやすく、水分吸収して二酸化珪素硫化水素生じる。化学式SiS2 二硫化珪素


硫化ケイ素

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 07:37 UTC 版)

硫化ケイ素(硫化珪素、りゅうかけいそ)(英語、silicon sulfide)とは、ケイ素硫黄が化合した化合物である。一硫化ケイ素二硫化ケイ素とが知られているものの、いずれも不安定な化合物である。

一硫化ケイ素

一硫化ケイ素
識別情報
CAS登録番号 12504-41-5[1]
日化辞番号 J138.859B
特性
化学式 SSi
モル質量 60.15 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

一硫化ケイ素(英語、silicon monosulfide)は、黄色の針状結晶をしている。SiS。比重1.853 (g/cm3)。とは激しく反応し、一硫化ケイ素は分解して、水酸化ケイ素と硫化水素となる。空気中に存在する水分に曝されるだけでも分解が起こるくらい、水に対して不安定である。またエタノールとも反応して、やはり一硫化ケイ素は分解する。

一硫化ケイ素の製法は、

以上のいずれかの組み合わせの混合物を、1000℃以上に加熱して反応させて生成した物を、真空昇華法によって精製すると得られる。

二硫化ケイ素

二硫化ケイ素
識別情報
CAS登録番号 13759-10-9
PubChem 83705
日化辞番号 J95.305I
特性
化学式 S2Si
モル質量 92.22 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

二硫化ケイ素(英語、silicon disulfide)は、白色の針状結晶、または、灰色の針状結晶をしている。SiS2。比重2.02 (g/cm3)。融点1090℃。水に接触するのはもちろんのこと、空気中に存在する水分によってですら、二硫化ケイ素は分解して、水酸化ケイ素と硫化ケイ素となる。また、空気中で加熱すると、燃焼して酸素と化合し、二酸化ケイ素と二酸化硫黄となる。なお、エタノールと二硫化ケイ素が反応すると、オルトケイ酸テトラエチルを生ずる。

参考文献

  • 化学大辞典編集委員会 編集 『化学大辞典 (縮刷版) 9』 p.654 共立出版 1964年3月15日発行 ISBN 4-320-04023-6

脚注

  1. ^ Silicon monosulfide”. NIST Chemistry WebBook. The National Institute of Standards and Technology(NIST) (2017年). 2018年2月21日閲覧。




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