石造宝塔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 03:56 UTC 版)
石造美術の主要な分野を占める。塔身(円筒部)に扉型や二尊(多宝如来と釈迦如来)を刻むものがある。地方色を示す例として大分県国東の国東塔や鳥取県の赤崎塔がある。 鞍馬寺石造宝塔(京都市・国宝) 塔の下の土中から保安元年(1120年)銘の経筒が発見された。現存最古の石造宝塔の例と考えられる。 関寺跡「牛塔」(滋賀県・重要文化財) 平安時代末期 高さ3.3m、屋根は八角形。屋根の上に載る宝殊は後補。前記鞍馬寺宝塔とともに最古に位置する。 満願寺跡宝塔(滋賀県高島市)鎌倉時代前期 高さ4m。相輪は後補。 浄土寺宝塔(広島県尾道市・重要文化財) 弘安元年(1278年)銘 高さ2.8m。檀上積みに立つ。 西明寺宝塔(滋賀県甲良町・重要文化財) 嘉元2年(1304年)銘 石山寺石造宝塔(滋賀県大津市) 鎌倉時代中期 現状高さは2mほどだが元は3mほどであったと考えられる。 安養寺慈円僧正宝塔(京都市・重要文化財) 鎌倉時代中期 高さ約3m、塔身に多宝・釈迦二仏を刻む。 石山寺目かくし岩(滋賀県)平安時代 六波羅蜜寺阿古屋塚(京都府)鎌倉時代
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