瞽女とは? わかりやすく解説

ご‐ぜ【瞽女】

読み方:ごぜ

《「盲御前(めくらごぜ)」の略》鼓を打った三味線弾いたりなどして、歌をうたい、門付(かどづ)けをする盲目女芸人民謡・俗謡のほか説経系の語り物弾き語りする。


瞽女

読み方:ゴゼgoze

三味線を弾き、唄を歌いなどして銭を乞う盲の女


瞽女

読み方:ゴゼgoze

盲目女性遊芸者


瞽女

読み方:ごぜ

  1. 三味線を弾いて金品乞う盲目の女のこと。
隠語大辞典は、明治以降の隠語解説文献や辞典、関係記事などをオリジナルのまま収録しているため、不適切な項目が含れていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

瞽女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/19 07:21 UTC 版)

瞽女(ごぜ)は、目明きの手引きに連れられて、三味線を携えて僻陬の村々を唄をもって渡り歩いた[1]日本女性盲人芸能[2]を意味する歴史的名称。その名は「盲御前(めくらごぜん)」など、中世以降の貴族などに仕える女性の敬称である「御前」に由来する説と[3][2]、中国王朝の宮廷に務めた盲目の音楽家である「瞽師」や「瞽官」の読みから転じた「瞽女(こじょ)」に由来する説がある[4]


注釈

  1. ^ 「障(めくら)」はともかく、どういうわけか、「肉障」と書いて「あきめくら」と振り仮名が添えてある。「肉」に見えるのは「開」の異体字かも知れないが、確認できない。
  2. ^ 幕藩体制時代には大名御抱え(おかかえ)の瞽女もいたが、多くは放浪の旅芸人であった[2]
  3. ^ 男性盲人には三都を中心に当道座という大きな自治的組織があり、検校勾当座頭等の官位を授与していた。検校には優れた音楽家として活躍した者が多いほか、鍼灸按摩も独占職種として幕府に公認されていた。学者棋士として名を馳せた者もいる。また当道座以外にも盲僧座があった。
  4. ^ 公式には弘仁6年(815年)に最澄が建立したとされるが、それ以前の7世紀後半に創建された可能性がある[19]
  5. ^ 彼女の活動歴と同誌の速報性に鑑みて。
  6. ^ 山を越えた群馬県沼田市福島県会津地方に巡業があった記録がある[21][22]

出典

  1. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、Pⅰ。
  2. ^ a b c d 吉川 (1990), p. 44.
  3. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P5。
  4. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P5。
  5. ^ a b 川嶋 (2000), p. 567.
  6. ^ 明田 (1990), p. 515.
  7. ^ 東 (2012), p. 115.
  8. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P5。
  9. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P5。
  10. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P6。
  11. ^ 吉川 (1990), pp. 40, 44.
  12. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P7。
  13. ^ a b c d 『音の日本史』 (1999), p. 18.
  14. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P7。
  15. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P7~10、17。
  16. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P9。
  17. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P8、15。
  18. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P9~10。
  19. ^ https://www.asahi.com/articles/ASQ3P75DJQ3GOHGB00N.html
  20. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P12。
  21. ^ 『沼田市史』[出典無効]
  22. ^ 塩川町史』[出典無効]
  23. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P17。
  24. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P17~18、26。
  25. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P14~15。
  26. ^ https://goze.folklores.net/goze/suzuki/etigogoze.html
  27. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P15~16。
  28. ^ https://goze.folklores.net/goze/suzuki/etigogoze.html
  29. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P16。
  30. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、Pⅰ。
  31. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P10~13。
  32. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P11。
  33. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P11。
  34. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P12。
  35. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P21~22。
  36. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P29。
  37. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P22。
  38. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P22~23。
  39. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P26。
  40. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P25~26。
  41. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P22~24。
  42. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P22、25。
  43. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P22。
  44. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P28。
  45. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P28。
  46. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P29。
  47. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P29。
  48. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、P29。
  49. ^ 『瞽女の民俗』、1983年3月10日発行、佐久間惇一、岩崎美術社、Pⅰ~ⅱ。
  50. ^ kb 伊平タケ.
  51. ^ kb 杉本キクイ.



瞽女

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 15:49 UTC 版)

目の見えない音楽家」の記事における「瞽女」の解説

詳細は「瞽女」を参照 瞽女は視覚障害があった三味線胡弓奏者女性で、施し乞い、歌を歌って全国巡業する音楽家であった

※この「瞽女」の解説は、「目の見えない音楽家」の解説の一部です。
「瞽女」を含む「目の見えない音楽家」の記事については、「目の見えない音楽家」の概要を参照ください。

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