真空サーボブレーキ
エンジン吸気系の負圧またはバキュームポンプを用いて、運転者のペダル踏力を軽減させ、出力ブレーキ圧を高める装置を真空倍力ブレーキという。装置をブレーキ圧ラインの途中におき、マスターシリンダー液圧を受けて倍力を発生させるもの(トラック用)と、ブレーキペダルからリンクで直接、倍力装置のバルブに作用させるもの(乗用車、小型車用)がある。倍力ユニットは、大きな直径のシェル構造内にダイヤフラムをもち、ダイヤフラム前室と後室を常時、真空に保持しておき、操作時に大気圧を押し側の室に導入して気圧差で推力を得る。1次の入力をコントロールバルブを介して、マスターシリンダーのピストンに作動させ、加えた圧力のみを感じて倍力付加分の反力を感知しないので、軽い踏力で操作できる。
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