真空グリース vacuum grease
真空グリース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/05 08:40 UTC 版)
真空グリースは真空装置のゴムガスケット面の真空中の気密保持、駆動機構(ベアリングやガイド)真空中での潤滑、真空バルブのコックの摩擦面の潤滑のために使用されてきた。近年では硬さ(粘度)が夏冬であまり変化せず、高低温ともに使用可能で、室温で蒸気圧が低い、広範囲に利用できる性能を持っているためシリコングリースが広く使われている。 最近ではより蒸気圧の低いフッ素系オイルなどが開発されておりグリースとしての性能も向上している物が開発されてきている。 ただし、真空グリースは潤滑性に劣るため駆動部に使用される場合は通常のグリースに比べて駆動部の仕様条件(加重や周速条件など)を大きく制限される。 また、真空グリースは高性能であっても水分を取り込みやすく、その結果装置全体への放出ガスへの増加につながる例もあるため使用する量は十分管理する必要がある。
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