省エネ漁業とは? わかりやすく解説

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省エネ漁業

省エネ漁業 原油価格の高騰国内漁業大きな影響受けてます。漁業支出占め燃油費の割合高く価格急騰によって操業コスト大幅に上昇してます。燃油費の割合40%に上昇し出漁見合わせている経営者もいます。漁業関係者にとってはコストの上昇分を価に反映させたいところですが、価はセリ売買されることが多く、そこに一律コスト上昇分を反映させていくことは難しいのです。収入増えコストだけがかさみ、このまま原油価格高騰すれば国内漁業続けていくことが困難になることも懸念され早急に対策を講じることが求められています。国も漁業経営体質強化向けて各種交付金充実するなど燃油高騰への対策進め、「省エネ漁業」を推進してます。
 例え出漁する漁船を減らすだけでも省エネにつながるため、漁業グループ化有効な手段なるとしています。減船してグループ毎に出漁日を決めますこれまでは好漁場確保するため漁場全速力移動していましたが、グループ全体燃油消費少な速度漁場移動することができます収益ルール定めて漁業者間で配分する方式採用すれば減船グループ操業支障が出ません。
 集魚灯グループ省エネ化することができますサンマなどのは光に集まる習性があるため、漁船には集魚灯搭載されています。燃料の数割はこの照明使われるため、燃料使用量を減らすため光力下げることも検討されていますが、一部漁業者だけが光力下げれば水揚げ量に大きな差が出てしまいます。これも一斉に一定量光力を落とすのであれば省エネ漁業公平さ両立できます
 この集魚灯には電機メーカー省エネ技術活用されています。イカ釣り漁業では、従来集魚灯比べて電力消費量大幅に削減できる発光ダイオードLED)式集魚灯への転換進めているところもありますLED省エネ照明としてオフィスなどでの活用期待され電機メーカーはその技術用途開発加速しており、その取り組み国内漁業支援することにつながっていきます。またオフィス家庭では白熱灯から消費電力少な電球型蛍光灯切り替えて省エネを図る取り組み進められており、電機メーカーがその生産シフトする動きをみせています。集魚灯でもメタルハライドランプ搭載したサンマ漁船省エネ集魚灯ウシオ電機の子会社である照明メーカーのウシオライティング(東京都中央区)が開発するなど、従来白熱灯代わる新製品登場してます。

(掲載日:2008/09/25)



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