癌とは? わかりやすく解説

がん【×癌】

読み方:がん

[音]ガン(呉)(漢)

悪性の腫瘍(しゅよう)。「癌腫(がんしゅ)/胃癌舌癌腸癌乳癌肺癌

[補説] もと中国医学の用語で、宋のころ作られた字。


がん【×癌】

読み方:がん

生体にできる悪性腫瘍(しゅよう)。癌腫肉腫総称なんらかの原因臓器などの細胞無制限に増殖するようになり、周囲組織侵し、他へも転移して障害もたらし放置すれば生命をも奪うまでに増殖する病気狭義には、癌腫のみをさす。キャンサークレーブス。カルチノーム。

組織などの内部にあって大きな障害となっているもの。「職制機構の—を取り除く


がん

同義/類義語:癌
英訳・(英)同義/類義語:cancer, carcinoma

上皮組織腫瘍

Cancer, carcinoma

【概要】 悪性腫瘍総称腫瘍には良性悪性がある。生体構成する細胞悪性細胞(=癌細胞)になり、コントロールを振切って勝手に増殖し正常な組織邪魔し、さらに遠く飛び散って(=転移)、遂に生体死に至らしめる悪性腫瘍の中で、上皮(臓器表面にある細胞)の腫瘍を癌といい、中身細胞腫瘍肉腫分けている。普通は元の臓器の名前をつけるので、胃癌肺癌子宮癌、、、などとなる。 

【詳しく】 癌細胞異常な性格をもつのは、その癌特有の遺伝子異常起こっているからであり、癌によっては遺伝子診断行われる癌の発生進行生体の免疫学的監視関与する

《参照》 肉腫


作者筒井康隆

収載図書くたばれPTA
出版社新潮社
刊行年月1986.10
シリーズ名新潮文庫


作者チャールズ・ブコウスキー

収載図書オールドパンク、哄笑するチャールズ・ブコウスキー短編集
出版社ビレッジプレス
刊行年月2001.6


作者国江春菁

収載図書宋王之印
出版社慶友社
刊行年月2002.2


読み方:ガンgan

作者 壷井繁治

初出 昭和33年

ジャンル 随筆


悪性腫瘍

( から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/13 09:57 UTC 版)

悪性腫瘍(あくせいしゅよう、Malignant Tumor, Cancer)は、生体の自律制御を外れて自己増殖する細胞集団である。周囲の組織浸潤して転移する腫瘍を指す。がんガンまたは)や「悪性新生物」とも称し、死亡につながることも多い。国立がん研究センターによると、2007年以降に登録された院内がんデータでは、2018年の時点で10年生存率は59.4%であり、部位や病期(「ステージ」)により差が大きい[1]


注釈

  1. ^ 「がん」「癌」については、明確に癌腫の場合は「〜癌」、疾患名の場合は「〜がん」と表記している。
  2. ^ 概ね発生頻度順、「がん」「癌」は明確に癌腫の場合は「〜癌」、疾患名の場合は「〜がん」とした。

出典

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 07:56 UTC 版)

ソーセージ」の記事における「癌」の解説

IARC発がん性リスク一覧発がん性があるとされるグループ1に加工肉追加されている。

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ブラキウリ」の記事における「癌」の解説

ブラキウリ発現脊椎内に残った脊索細胞悪性腫瘍である脊索腫確定診断マーカーである。また、生殖細胞におけるブラキウリの倍化は脊索腫疑われるBrachyury を含む染色体上の 6q27 領域21例中6例で増加見られ一方欠失見られなかった。ブラキウリ多く多く腫瘍過剰発現見られる。このタンパク上皮間葉転換寄与し浸潤促進する

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ペリオスチン」の記事における「癌」の解説

ペリオスチン過剰発現様々な種類の癌で報告されており、腫瘍細胞環境で最も頻繁に見られる最近研究では、ペリオスチンは正常組織原発腫瘍間質中の線維芽細胞によって発現される細胞外マトリックス構成要素であることが明らかにされている。転移性コロニー形成浸潤性がん細胞によるストロマ中のペリオスチン誘導が必要である。ペリオスチン産生TGF-β2あるいはTGF-β3によって肺線維芽細胞において上方制御される。TGF-β3は浸潤性がん幹細胞によって分泌される(MMTV-PyMTマウス乳癌モデル)。 様々ながん細胞におけるペリオスチン発現細胞株起源POSTN/ACTB1U2OS 骨肉腫 3.5±1.7 LB96 ユーイング肉腫 0 LB23-1 横紋筋肉腫 0.1±0.1 HeLa 子宮頸癌 3.0±0.4 PA-1 卵巣奇形腫 1.4±0.1 LB37-1 NSCLC 2.8±0.6 LB85 SCLC 3.4±0.2 LB92 SCLC 0.6±0.2 LB1047 腎細胞癌 0.8±0.2 BB64 腎細胞癌 0.08±0.01 LB108 結腸直腸癌 0 MCF7 乳癌 0 Hs578T 乳癌 3693±86 Panc-1 膵癌 0 Capan-1 膵癌 0 Huh-7 肝細胞癌 0.3±0.07 LB831 膀胱癌 1748±74 MZGC3 胃癌 0 A172 膠芽腫 45±4 MZ2 メラノーマ 2.3±0.7 LB39 メラノーマ 0.5±0.03 LB2586-7 メラノーマ 3.4±0.3 LB2201-3 メラノーマ 4.2±0.4 A375 メラノーマ 4.7±1.2 1 (cDNA POSTN/cDNA ACTB) × 104

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 15:37 UTC 版)

タンパク質生合成」の記事における「癌」の解説

癌(がん)は、遺伝子変異タンパク質不適当な翻訳結果として形成される癌細胞異常に増殖するだけでなく、抗アポトーシス性あるいはアポトーシス促進性の遺伝子またはタンパク質発現抑制する。ほとんどの癌細胞では、細胞内オンオフシグナル伝達物質として機能するシグナル伝達タンパク質Ras変異見られる癌細胞の中では、Rasタンパク質持続的に活性化し何の調節もないために細胞増殖促進される。さらに、ほとんどの癌細胞は、損傷した遺伝子ゲートキーパー守護者)として働き悪性細胞アポトーシス開始する調節遺伝子p53変異コピー2つ持っている正常なp53存在しない場合、その細胞アポトーシス誘導することも、他の細胞破壊促すシグナルを送ることもできない腫瘍細胞増殖すると、1つ部位に留まって良性呼ばれるか、または悪性細胞となって体の他の部位移動する多く場合、この悪性細胞は、組織細胞外マトリックス分解するプロテアーゼ分泌する。これにより、癌は「転移」と呼ばれる末期段階入り細胞血流リンパ系入って体内新たな部位移動する

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:38 UTC 版)

アロマターゼ阻害薬」の記事における「癌」の解説

エストロゲンは、閉経前の女性においてはその大部分卵巣産生されるが、閉経後の女性では主に体の末梢組織産生される。一部乳癌エストロゲン反応するため、アロマターゼ阻害薬使用して病変部位(すなわち乳房の脂肪組織)におけるエストロゲン産生低下させることは、閉経後の女性ホルモン感受性乳癌治療効果的であることが証明されている。アロマターゼ阻害薬は、一般的に閉経前の女性乳がん治療には使用されない。これは閉経前の女性ではエストロゲン減少により視床下部および下垂体軸が活性化されゴナドトロピン分泌増加し、これが卵巣刺激してアンドロゲン産生亢進させるためである。ゴナドトロピンレベルが上昇するアロマターゼプロモーター刺激されるため、基質であるアンドロゲン増加した状態でアロマターゼ産生増加することになり、総エストロゲン量が増加してアロマターゼ阻害薬効果打ち消されてしまう。 閉経後の女性における乳癌ホルモン補助療法最適化については、臨床研究進められている。従来タモキシフェン選択的エストロゲン受容体修飾薬SERM)が選択されていたが、ATAC試験アナストロゾールおよびタモキシフェンの単剤または併用による臨床試験)によりAI閉経女性限局性エストロゲン受容体乳癌優れた臨床結果もたらすことが示されている。乳癌の手術後再発を防ぐためにアジュバントとしてAI投与した場合タモキシフェンよりも無病生存期間長いことが示唆されているが、少数従来法により分析され臨床試験ではAIタモキシフェン比較して全生存率において優れるものの、認容性が高いことについて証拠づけることはできなかった。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 22:28 UTC 版)

テストステロン」の記事における「癌」の解説

進行の遅い前立腺癌発生している場合テストステロンは、癌の進行につれ増える考えられている。しかし、テストステロン前立腺癌進行との関係性立証されていないとはいえThe Journal of Urology掲載され論文によると、テストステロン前立腺癌リスク関係していると警告している。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 10:25 UTC 版)

救済療法」の記事における「癌」の解説

救済化学療法は、他の化学療法反応しなかった場合行われる治療法である。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/04 15:30 UTC 版)

アトルボロ (マサチューセッツ州)」の記事における「癌」の解説

2003年後半、「サン・クロニクル」が市内膠芽腫のために死亡した4人の女性に関して、州が調査始めた報告した2005年10月時点調査結果公表されず、調査の状態も不明である。 環境防衛基金オンライン汚染者データベースでは、マサチューセッツ州でも最悪違反者であるエンジニアド・マテリアルズ・ソリューション Inc. などアトルボロ発癌関係するという7つ施設挙げている。 2002年マサチューセッツ州公衆衛生部が、ノートンアトルボロの境にあるシュパック埋立地発がん性評価するよう求められた。その調査少なくとも2004年まで続いた非公式埋め立て物には、ウラン燃料棒、重金属揮発性有機化合物含まれていた。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 23:02 UTC 版)

赤肉 (栄養学)」の記事における「癌」の解説

2007年には、世界がん研究基金 (WCRF) が週に赤肉500g以下を個人目標として、また公衆衛生上の目標を週に300g以下とし、加工肉についてはできるだけ食べないよう推奨している。 2015年世界保健機関 (WHO)の一機関である 国際がん研究機関 (IARC) は、主に結腸直腸癌リスクから、赤肉をおそらく発がん性がある2A分類している。加工肉は塩、塩漬け発酵燻製などの加工によって処理された肉であり、グループ1に分類される。 これらの指定など続いて日本でも国立がん研究センター19件の研究基づいて赤肉、加工肉大腸がんとの関連は「可能性あり」としており、日本人平均的な摂取量諸外国より少ないため、弱い判定結果になった考えられた。明確でないことから「日本人のためのがん予防法」の目標には採用されていない。。 IARC発がん性物質指定リスク大きさ考慮しておらず、ハーバード公衆衛生大学院推定では、がんのみに限ると世界で喫煙による年間死亡者数100万人である一方加工肉1日50グラム消費増加では3.4万人死亡増加少ないことが示されるが、これをさらに心血管疾患糖尿病結腸直腸がんとすると2013年データがあり、加工肉摂取量が多いことに起因する年間死亡者は64.4万人である。 2016年アメリカがん研究協会 (WCRF) と世界がん研究基金は、加工肉消費による胃がんリスク増加報告した。 がん研究機関のキャンサー・リサーチUK支援のもとでオックスフォード大学実施した2019年分析では、赤肉加工肉を週に4回以上摂取している場合には、2回未満人々より結腸癌リスク20%高いことが判明した2019年43研究からのメタアナリシスでは、赤肉毎日100グラムごとに胃がん相対危険度が1.26倍、加工肉胃がん相対危険度毎日50グラムごとに1.72倍であった日本人赤肉加工肉平均摂取量一日あたり63g(赤肉50g、加工肉は13g)と低いため癌リスク与え影響は無いか、あっても小さいと考えられるが、日本でも摂取量の多い男性上位10%結腸がん発生率が1.37倍となると報告や、牛肉摂取量が一番低かったグループ比べ最も高いグループでは、男性下行結腸リスクが、女性では腸がんリスク高くなるまた、豚肉摂取が最も多いグループでは女性下行結腸がんリスク高く加工肉摂取頻度が最も多いグループ女性結腸がんリスクは高い。鶏肉では顕著なリスク増加認められなかった。これらの結果から赤肉摂取により結腸がんリスク上昇することが示唆されている。

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/17 01:49 UTC 版)

ホルモン療法」の記事における「癌」の解説

癌の中には特定のホルモンによって増殖促進されてしまう種類のものがある。そのため、当該ホルモン分泌している器官切除したり、分泌抑制する薬剤投与する治療が行われる。この療法は、がん細胞そのもの攻撃して殺す治療ではなく、あくまで発育阻止してコントロールするのが特徴で、補助療法として手術化学療法併用される。

※この「癌」の解説は、「ホルモン療法」の解説の一部です。
「癌」を含む「ホルモン療法」の記事については、「ホルモン療法」の概要を参照ください。

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出典:『Wiktionary』 (2021/06/20 12:03 UTC 版)

発音(?)

名詞

  1. 疾病腫瘍のうち、容易治らず全身転移して至らしめる物。悪性腫瘍悪性新生物
    1. 狭義には、上皮細胞から生じた悪性腫瘍癌腫
  2. 比喩的組織社会内在して、潰滅もたらしかねない根深い悪弊

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