留守神
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/08 17:27 UTC 版)
伝承で神無月には家に祀られている荒神も含めて出雲に旅立つとする地域がある(東京都世田谷区など)。 一方で出雲には出向かない祭神が存在するとしている地域もあり「留守神」と呼ばれている。留守神には荒神や恵比須神が宛てられることが多く、10月に恵比須を祀る恵比須講を行う地方もある。 山口県相島では竈の神様である荒神を留守神としている。 群馬県大泉町では荒神と恵比須神を留守神としており、伝承では荒神は子が多く連れていけないため留守番をしているという。 群馬県大胡町では荒神には子が多いため出雲には行かないという伝承があり留守神となっている。 福島県石城地域では荒神には眷族(けんぞく)が多いため遠慮して出かけないという伝承があり留守神となっている。 江戸時代、地震は地中の大鯰(おおなまず)が動くことが原因と考えられていたが、鹿島神宮では安政の大地震が10月に起きたことから、要石で大鯰を押さえつけていた祭神の鹿島大明神が不在で、さらに留守番をしていた恵比須神が居眠りをしたために起きたという伝承があり鯰絵にも描かれている。
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