町丁目とは? わかりやすく解説

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町丁

(町丁目 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/28 03:04 UTC 版)

町丁(ちょうちょう)は、日本市区町村の下に置かれる行政区画である「町または字[1]」のうち、概ね「(あざ:大字小字)」を除くものを指していう用語であり、国勢調査などの人口統計等の分野で用いられる[2]。 「町または字」は、地方自治法において、その区域・名称の新設・変更・廃止の手続が規定され、法令上「町丁」は正式には「(まち、ちょう)」[1]といい、その区域は「町域」(ちょういき)と呼ばれ、それぞれの固有の名称は「町名」(ちょうめい)という。


注釈

  1. ^ 平安京では「町」の中に区画がされていた。町の中はさらに細分化され,四行は一町を東西に四分,八門は一行を南北に八分する「四行八門制(しぎょうはちもんせい)」によって32区分された。 宅地単位としては,これが最小の単位で一戸主と呼ばれた。
  2. ^ この「左京小治町」については藤原京のものと推定されている。
  3. ^ 長さ24丈、幅4丈の仕丁町を陰陽寮守辰丁22人の「盧」一居としたとある。
  4. ^ 「四町町」(しちょうまち)ともいう。

付記

  1. ^ 字(あざ)を畔の転であるとする説があり、図らずも一致する
  2. ^ 刀剣において、刀身の部分と茎(なかご)との境目を「区(まち)」と訓むのも同様
  3. ^ 坊は平安京では16の町から構成され各坊に坊長が置かれて支配を司ったが、早くにその実体を失い、町がもっぱら「まち」となってくる
  4. ^ しかし一般には町の表示は「二条三坊八町」のごとく数字にて表示(京外の五条八里三坪(町)などという表示と対応)されたと考えられる
  5. ^ 官人の集住地で、行政上の理由で強制的に住まわされた
  6. ^ そのため京都の旧市街で町を「まち」と呼ぶのは一部の例外を除き、室町通や新町通など通りの名称に限られる

出典

  1. ^ a b 地方自治法(昭和22年法律第67号)第260条第1項は「市町村長は、政令で特別の定めをする場合を除くほか、市町村の区域内の町若しくは字の区域を新たに画し若しくはこれを廃止し、又は町若しくは字の区域若しくはその名称を変更しようとするときは、当該市町村の議会の議決を経て定めなければならない。」とし、同項条文中は「町若しくは字」と表現されているが、これは法文上の「又は(または)」と「若しくは(もしくは)」の使い分けによるものであり、「町又は(または)字」と「町若しくは(もしくは)字」の間に語義の違いはない。
  2. ^ 国勢調査では、平成2年国勢調査の際に導入された地域単位である基本単位区に付された9桁のコードのうち、先頭6桁のコードが同じ基本単位区を合わせた地域を「町丁・字等」として集計している。これは平成7年国勢調査で初めて導入された地域区分であり、おおむね市区町村内の△△町、〇〇2丁目、字□□などの区域に対応するとしている。ただし「町丁・字等」の用語中の「町丁」の語が何を表すものであるかの説明は見られない。(統計表で用いられる地域区分の解説”. 2023年4月6日閲覧。
  3. ^ 町丁別世帯数および人口(国勢調査)(千代田区ホームページ)”. 2023年4月6日閲覧。
  4. ^ 町丁目別世帯数男女別人口(中央区ホームページ)”. 2023年4月6日閲覧。
  5. ^ 町別人口および世帯数(太田市ホームページ)”. 2023年4月6日閲覧。Wikipediaの記事「太田市町名一覧」をみると、同市の「町または字」の名称には「丁目」(丁)は見られず、すべて「町」となっている。
  6. ^ 京都市では西京区の「御陵大枝山町一丁目」や東山区の「本町一丁目」など「丁目」のつく町名を有するが、それらを含め町別の人口と表している。(住民基本台帳人口(京都市ホームページ)”. 2023年4月6日閲覧。
  7. ^ a b 『大辞林』第4版 (2019), p. 1780, 「ちょうちょう【町丁】 」.
  8. ^ a b 『大辞林』第3版 (2006), p. 1646, 「ちょうちょう【町丁】 」.
  9. ^ a b 『大辞林』第2版 (1995), p. 1662, 「ちょうちょう【町丁】 」.
  10. ^ 『大辞林』初版 (1988).
  11. ^ 統計表で用いられる地域区分の解説”. 2023年4月6日閲覧。
  12. ^ a b 『日本国語大辞典 第12巻』 (2001), p. 419, 「まち【町・街・坊】」[1]
  13. ^ a b c 仲村 (1994).
  14. ^ a b c 「都市地名の発生と変遷」『角川日本地名大辞典 別巻1』 (1990)
  15. ^ 『日本国語大辞典 第9巻』 (2001), 「ちょう【町・丁】」[2]
  16. ^ a b 松本四郎 (1958). "まち 町". 世界大百科事典. Vol. 27. pp. 70–71.
  17. ^ 『日本国語大辞典 第9巻』 (2001), p. 103, 「ちょうめ【丁目】」[3]
  18. ^ 松本 (1994).
  19. ^ a b 田中喜男 (1992). "まちわり 町割". 国史大辞典. Vol. 13. p. 88.
  20. ^ 『日本国語大辞典 第9巻』 (2001), p. 103, 「ちょうめい【町名】」[4]


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