申し子とは?

辞典・百科事典の検索サービス - Weblio辞書

初めての方へ

参加元一覧


用語解説|ニュース|動画|文献|商品|全文検索|用例
Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 物語事典 > 申し子の意味・解説 

三省堂 大辞林

三省堂三省堂

もうしご まうし― 3 0 【申(し)子】

(1)神仏に祈ってさずかった子。
八幡様の―」

(2)霊力を持つものから生まれたように見える子。
天狗の―」
(3)あるものの特性著しく反映して生まれたもの。
国際化時代の―」
「申し子」に似た言葉



物語要素事典

物語要素事典物語要素事典

申し子

★1.神仏に祈って子を得る。日本では中世物語多く見られる

明石物語御伽草子)  明石三郎は、熊野権現の申し子である。

今昔物語集1-15  自然太子は、樹神に祈って得た子である。

今昔物語集2-4  伽頻国の大王は、竜神に祈って子(釈迦前生)を得た。

今昔物語集巻15-16  千観内供は、観音に祈って得た子である。

ささやき竹』御伽草子)  左衛門尉姫君は、鞍馬多聞天に祈って得た子である。

三国伝記4-9  夢窓疎石は、観音に祈って得た子である。

三国伝記巻10-15  僧賀増賀上人は、仏神に祈って得た子である。

三国伝記12-3  恵心僧都は、高尾寺の観音に祈って得た子である。

太平記巻3「主上御夢の事」  楠正成は、母が志貴毘沙門天多聞天)に百日詣で夢想感じ設けた子である。それゆえ幼名多聞という。

長谷寺験記』上-4  紀長谷雄は、長谷寺観音に祈って得た子である。長谷利生ゆえ、父が長谷雄と名づけた。

花世の姫御伽草子)  花世の姫は、正観音に祈って得た子である。

風流志道軒伝平賀源内)巻之1  深井甚五左衛門四十歳になるまで男子のないことを嘆き、妻とともに浅草観音二十一日参籠する。満願の暁、南方から金色松茸が臍の中に飛び入る、と見て妻は懐胎し、男子(後の志道軒)が生まれる。

『まつら長者説経)  さよ姫は、大和国壺坂松浦長者夫婦初瀬観音に祈って、得た子である。姫は読経大蛇成仏させ、父長者の跡を継ぎ八十五歳で往生を遂げた後は、近江国竹生島弁才天として祭られた。

百合若大臣幸若舞)  嵯峨帝の代。左大臣きんみつには子がなかったため、初瀬の寺に詣で祈り男児を得た。男児百合若と名づけられ、十七歳右大臣昇進した。蒙古大軍攻め寄せた時、百合若日本軍兵総大将となって、敵を撃破した。

*→〔神〕11の『小栗(をぐり)』(説経)・〔妊娠〕2の『梵天国』(御伽草子)・〔四十歳〕1の『一寸法師』(御伽草子)。

★2.外国にも、古くから、神などに祈って子を得る物語がある。

黄金伝説125聖母マリア誕生」  ヨアキムアンナ結婚して二十年たっても子がなかった。二人は、「子宝が授かったらの子を神に仕える者として捧げる」と誓った。すると天使訪れて子の誕生告知し、「マリアと名づけよ」と命じた。

サムエル記上・第1章  エルカナと妻ハンナの間には子がなかった。ハンナは神に「男児を授け給うならば、その子一生を神にささげ、その子の頭には決してかみそりをあてません」と祈った。まもなくハンナ男児を生み、サムエルと名づけられたその子は、士師となった。

史記孔子世家」第17  孔子は尼丘(山の名)に祈って授かった子である。

太子成道経』敦煌変文)  浄飯大王太子出生がないため、鬱々としていた。王は居城の南にある樹下天神行幸し、子を祈願した。十日を経ぬうちに夫人懐妊し、十ヵ月後に太子釈迦)が誕生した。

マハーバーラタ第3巻「の巻」  子宝にめぐまれぬアシュヴァパティ王は、十八年間厳し戒律守り毎日一万供物女神サーヴィトリーに捧げ祈り女児を得た。彼女はサーヴィトリーと名づけられた→〔死神〕1。

ラーマーヤナ第1巻「少年の巻」  ダシャラタ王は、馬を犠牲供える馬祠祭を行って神々息子請い三人の妃が懐妊する。カウサリヤー妃はラーマカイケーイー妃はバラタスミトラー妃はラクシュマナとシャトルグナを、それぞれ産んだ。

★3.本来授かるべき子種がないが、神仏の特別のはからいで、子が生まれる。

あいごの若説経初段  清平夫婦長谷の観音に子を請うと「汝らには子種がないゆえ帰れ」との夢告がある。清平らはなおも願い、「生まれた子が三歳になった時、夫婦一方の命を取る」との条件で、一子愛護の若授かる→〔言挙げ〕1。

浄瑠璃十二段草紙初段  三河の国司源中納言兼高夫婦が、峰(=鳳来寺)の薬師に子を請う。仏は老僧と現じて「本来子種はないが、切なる願い不憫さに、子を一人授ける」と告げ、浄瑠璃御前誕生する。

神道集6-33三島大明神の事」  伊予の国長者朝臣清政が、長谷の観音子宝請うが、観音は「汝に授けるべき子種はない」と夢告する。しかし清政は納得せず強引に訴えるので、観音やむなく清政の全財産引き換えに、子を授ける→〔長者2b

しんとく丸説経)  信吉長夫婦清水の観音に申し子をして、「夫婦ともに前生殺生をした報いで、子種はない」との夢告を得る。しかし夫婦あきらめず、さらに願状書き、「生まれた子が七歳になる時、父か母に死の危険あり」との条件で、一子しんとく丸授かる→〔言挙げ〕1。

毘沙門の本地御伽草子)  天竺瞿婁国の千載王は九十歳・妃は六十歳になるまで子供恵まれず、梵王に申し子をする。「王・妃ともに前生殺生をした報いで、子種はない」と梵王は告げるが、王の切なる願いによって、十方浄土の仏が子種如意宝珠を授け、天大玉姫が誕生する。

文正草子御伽草子)  塩焼き文正から「すぐ子を生め」と求められた四十歳の妻が、鹿島大明神に申し子をして、「汝の子たるべき者はなし。されどこれを授く」との告げとともに蓮華二房を賜る。やがて妻は美し姫君二人生む姉娘関白家へ嫁ぎ、妹娘は帝の女御になる。





「申し子」の用例一覧


申し子に関係した商品



申し子のページへのリンク
「申し子」の関連用語
1
嫡出子 国語辞典
94% |||||

2
国語辞典
94% |||||

3
子供 国語辞典
94% |||||

4
子宝 国語辞典
94% |||||

5
帰結 国語辞典
94% |||||

6
生まれ変わり 国語辞典
94% |||||




10
12% |||||

申し子のお隣キーワード
モバイル
モバイル版のWeblioは、下記のURLからアクセスしてください。
http://m.weblio.jp/
» モバイルで「申し子」を見る
_ _   


申し子のページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
三省堂三省堂
Copyright (C) 2001-2012 Sanseido Co.,Ltd. All rights reserved.
株式会社 三省堂三省堂 Web Dictionary
物語要素事典物語要素事典
Copyright (C) 2012 物語要素事典 All rights reserved.

©2012 Weblio RSS