田道間守とは? わかりやすく解説

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たじまもり〔たぢまもり〕【田道間守】

読み方:たじまもり

古代伝説上の人物新羅(しらぎ)王子天日矛(あめのひぼこ)の子孫。記紀によれば、第11代垂仁天皇の勅により、常世(とこよ)の国から非時香菓(ときじくのかくのこのみ)()を10年かけて持ち帰ったが、すでに天皇亡くなっていたので、悲嘆して陵の前で殉死した伝えられる三宅連(みやけのむらじ)の祖。


たじまもり 【田道間守】

日本神話上の伝説的人物但馬の国国守の意。新羅国の王子天日槍の子孫という。垂仁天皇は彼を常世国遣わし非時香菓(時を定めずいつも黄金に輝く果実の意で、ミカン〉のこと)を求めさせ、一〇年後に持ち帰った天皇崩御後であったため、それを山陵献じ悲しんで陵前で自殺したという。三宅連の始祖とされ奈良市尼辻町垂仁陵に小墓がある。

田道間守

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/18 22:55 UTC 版)

田道間守(たじまもり/たぢまもり)は、記紀に伝わる古代日本人物


  1. ^ 川口謙二『東京美術選書23続神々の系図』(東京美術、1980年)p.95.
  2. ^ 余録:「常世の国」は日本の古代人が…”. 毎日新聞. 2021年11月25日閲覧。
  3. ^ a b 浜本年弘(2014年4月20日). “菓子祭前日祭:新庁舎に「甘〜く」花添え−−豊岡”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  4. ^ a b 「ときじくのかくのみ」とは、「時期を定めずいつも(トキジク)輝く(カク)実」の意味で、いつも黄金色に輝く橘の実を表す(『新編日本古典文学全集 2 日本書紀 (1)』小学館、2002年(ジャパンナレッジ版)、p. 335)。
  5. ^ 『日本書紀』景行天皇即位前紀では、垂仁天皇崩御年を99年2月とする。
  6. ^ a b 田道間守(国史).
  7. ^ 田道間守(古代氏族) & 2010年.
  8. ^ 18/406318/411118/4112、(山口大学「万葉集検索システム」)。
  9. ^ 『新編日本古典文学全集 9 萬葉集 (4)』小学館、2004年(ジャパンナレッジ版)、pp. 242, 268-270。
  10. ^ a b 「菅原伏見東陵」『日本歴史地名大系 30 奈良県の地名』 平凡社、1981年。
  11. ^ 『宮内庁書陵部陵墓地形図集成』 学生社、1999年、巻末の「歴代順陵墓等一覧」表。
  12. ^ a b 石田茂輔「菅原伏見東陵(垂仁天皇項目内)」『国史大辞典』 吉川弘文館。
  13. ^ a b 今尾文昭『ヤマト政権の一大勢力 佐紀古墳群(シリーズ「遺跡を学ぶ」093)』 新泉社、2014年、pp. 82-84。
  14. ^ 『新編日本古典文学全集 2 日本書紀 (1)』小学館、2002年(ジャパンナレッジ版)、pp. 335-337。
  15. ^ 『新編日本古典文学全集 1 古事記』小学館、2004年(ジャパンナレッジ版)、p. 211。
  16. ^ 古市晃「記紀・風土記にみる交通」館野和己・出田和久 編『日本古代の交通・流通・情報 2 旅と交易』(吉川弘文館、2016年) ISBN 978-4-642-01729-9 P4-8
  17. ^ 『角川日本地名大辞典 28 兵庫県』 角川書店、1988年、pp. 35-36。
  18. ^ 菓祖 田道間守ものがたり”. とよおかスイーツギャラリー. 2021年10月14日閲覧。


「田道間守」の続きの解説一覧

田道間守

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 08:08 UTC 版)

常世の国」の記事における「田道間守」の解説

『古事記』では垂仁天皇多遅摩毛理に時じくの香の木の実ときじくのかくのこのみ)を、『日本書紀』垂仁紀では、垂仁天皇が田道間守を常世国遣わして、「非時香菓」を求めさせたが、その間天皇崩御したという記述がある。「非時」は、時を定めずということから「いつでも香り放つ木の実」を指すと解され、「今のなり」と言われる常緑であることから、すぐに散る桜とは対照的に永遠性永続性」の象徴考えられており、「非時香菓」もまた不老不死霊薬黄金の林檎)と考えられる

※この「田道間守」の解説は、「常世の国」の解説の一部です。
「田道間守」を含む「常世の国」の記事については、「常世の国」の概要を参照ください。

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