生ワクチン
予防接種などで投与されるワクチンのうち、生きた細菌やウィルスを用い、毒素を弱める処理をして調剤したワクチンのこと。
生ワクチンは、毒性を微弱化させた上で、実際に病気に罹患させ、免疫を作るという方式である。そのため、毒素の影響を受けて大事に至るケースがまったくないわけではない。例えば、小児麻痺(ポリオ)の生ワクチン接種では、数十万人に1人の割合で、接種に由来する麻痺が発症しているとされる。
生ワクチンに対して、特殊処理によって死んた細菌・ウィルスから調剤する方式が「不活化ワクチン」と呼ばれる。不活化ワクチンは細菌・ウィルス自体が活動しないため、生ワクチンに比べると安全性が高い。その反面、免疫が出来るまでに複数回、接種を継続する必要がある。
なま‐ワクチン【生ワクチン】
生ワクチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 10:24 UTC 版)
生ワクチン(なまワクチン)とは、生存能力を損なうことなくウイルスや細菌の病原性を低下させて作ったワクチンである。弱毒化ワクチンもしくは弱毒ワクチンともいい、弱毒化とは生きた病原体を無害化したり病原性を低下させたりすることである。弱毒化されたウイルスを特に弱毒化ウイルスまたはワクチン株ともいう。生ワクチンと対照的に病原体を「殺して」(不活化して)得られたワクチンは不活化ワクチンという。
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- 1 生ワクチンとは
- 2 生ワクチンの概要
- 3 脚注
生ワクチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 22:55 UTC 版)
詳細は「生ワクチン」を参照 毒性を弱めた微生物やウイルスを使用。体液性免疫/液性免疫のみならず細胞性免疫/細胞免疫も獲得できるため、不活化ワクチンに比べて獲得免疫力が強く、免疫持続期間も長い。生産コストが低い上投与回数も少なくて済み、経済性に優れるが、発見は偶発的なものに頼る部分が多いため開発しづらく、また弱っている病原体を使うため、ワクチン株の感染による副反応を発現する可能性が稀にある。免疫不全症で細胞性免疫が低下している場合は、生ワクチンを接種してはならない。不活化ワクチンにはできない、変異株など構造の異なるウイルス株にも対抗できる広域中和抗体が産生される。 BCGワクチン ポリオワクチン 種痘(天然痘)-現在は、主に軍隊用 麻疹ワクチン 風疹ワクチン 流行性耳下腺炎ワクチン(おたふく風邪) 麻疹・風疹混合ワクチン(MRワクチン) 水痘ワクチン(帯状疱疹) 黄熱ワクチン ロタウイルスワクチン 弱毒生インフルエンザワクチン -点鼻投与型、注射針を使用しないのと、粘膜免疫ができる。 新三種混合ワクチン(MMRワクチン、麻疹・風疹・流行性耳下腺炎混合) -日本では、1988年から1993年まで実施されていた。 MMRVワクチン(英語版)(麻疹・風疹・おたふく・水痘-帯状疱疹)
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生ワクチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 18:12 UTC 版)
生きた病原体の毒性を弱めたもの。ロタウイルス感染症、結核、麻しん(はしか)、風しん、おたふくかぜ、水痘(みずぼうそう)、黄熱病 など。生の病原体を入れるため、接種した病原体により軽い症状(副反応)が出ることがある。
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