太湖汽船とは? わかりやすく解説

太湖汽船

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/20 21:00 UTC 版)

太湖汽船(たいこきせん)は、かつて滋賀県琵琶湖航路を運営していた海運会社である。歴史上、2つの会社が存在している。


  1. ^ 大津市史 p.331
  2. ^ 1587年天正15年)に、豊臣秀吉の意向を受けた大津藩浅野長吉が百艘の船を大津に集めるため、琵琶湖岸の各藩に呼びかけた定書を端緒とする。大津港の荷役などに関する特権を代々の支配者から受けていた。参考:大津百艘船(ぶらり近江のみち)
  3. ^ のち、大聖寺藩の事業を堀江八郎兵衛とともに引き受けるも、その後は経営者としては参画せず「生涯一船員」を貫いたとされる(佐々木 p.7)。
  4. ^ 参考:一庭啓二(大津の歴史事典) - 大津市歴史博物館
  5. ^ のち、1875年(明治8年)に大津丸社を設立したあと、1877年(明治10年)以降は江州丸会社に関わるようになる(佐々木 p.7)。
  6. ^ 出資は大聖寺藩ではなく「大津並びに其の他より調達」したとされる資料がある(大津市史 p.333)一方、琵琶湖の汽船建造費用として大聖寺藩から堀江への金銭貸付の記録とする資料もある(佐々木 p.7 石川県資料 政治部 駅逓の項 1873年)。なお、翌年には藩による商業が禁止されることになる(大津市史 p.333)。
  7. ^ a b 佐々木 p.17
  8. ^ 郡山藩は当時、敦賀と北海道を結ぶ航路を運営していた。
  9. ^ a b 大津市史 p.336
  10. ^ 1874年(明治7年)11月、唐崎沖で発生した長運丸の事故。死者数名。
  11. ^ 1875年(明治8年)2月、小松沖で発生した満芽丸の事故。死者47名。
  12. ^ 運航ダイヤの権利は各社が持っていたため、休航する場合は当該便を他社がダイヤを借り受けて運航することも行われた。※参考:佐々木 p.29
  13. ^ 琵琶湖汽船#前史を参照。
  14. ^ 1871年、工部省鉄道寮として設置され、国有鉄道の運営を行った。※詳しくは、鉄道省#鉄道院を参照。
  15. ^ 大津市史 p.345
  16. ^ 真宗社は、1881年(明治14年)に設立し、大津 - 海津航路を運営していた。買収時点での所有船舶は2隻。航運社は、買収時点での所有船舶は3隻。(琵琶湖汽船100年史 p.180)
  17. ^ 1886年(明治19年)、紺屋関汽船と山田汽船が合同して設立した会社。琵琶湖汽船では、同社の設立をもって創業としている※詳細は、琵琶湖汽船を参照。
  18. ^ 大津市史 p.346
  19. ^ 佐々木 p.7
  20. ^ 佐々木 p.4 写・『御請書之事』(「湖上に汽船を浮かべて七十年亡き父を憶ふ」やぶ椿 著(郷土史蹟 第九巻) - 滋賀県郷土史蹟調査会、1942年)
  21. ^ a b c 『太湖汽船株式会社 沿革』 - 琵琶湖汽船100年史 p.180-p.184
  22. ^ 高橋町にある、熊本の外港。 ※参考:百貫港 (ひゃっかんこう) - 熊本県
  23. ^ 太湖汽船の五十年、琵琶湖汽船100年史(1926年12月末時点の去就)、大津市史 p.335(表24),p.341(表25)
  24. ^ 太湖汽船の五十年
  25. ^ 琵琶湖汽船100年史には9月「竣工」、大津市史には同月「完成」とある。なお佐々木(p.52-53他)では、近年の文献では竣工・就航時期の記述にばらつきがあることを例示した上で、同年5月9日付「郵便報知新聞」に試験運航が行われたとの記事があることや、鉄道連絡航路の補助を得るための滋賀県から工部省への上申書に「1887年7月に両船が竣工した」旨の記述があることなどから、7月中に竣工し8月1日の時刻改定にともない就航した可能性があるとの分析を行っている。
  26. ^ 第1太湖丸は11月、第2太湖丸は12月。(琵琶湖汽船の100年 p.181)
  27. ^ 琵琶湖汽船100年史、大津市史 p.347(工部省記録・鉄道之部)
  28. ^ 琵琶湖汽船100年史、大津市史 p.350
  29. ^ 琵琶湖汽船100年史 p.41


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