いな‐がわ〔ゐながは〕【猪名川】
猪名川
都市の中の貴重な自然「猪名川」
(注:この情報は2008年2月現在のものです)
猪名川は、川辺郡猪名川町の大野山を水源地とし、渓谷を南流して猪名川町笹屋付近で大屈曲し、屏風岩の狭窄部を通って、蛇行しながら流下します。大小あわせて42本の支川と合流しながら大阪・兵庫両府県を南流し、大阪湾に流入する神崎川右岸に河口から約6.5km上流で合流します。川西・池田・宝塚・箕面市など多くの都市域を擁する、流域面積383km2、幹川流路延長43.2kmの典型的な都市河川です。 |
大阪・兵庫の府県境を流れる猪名川 |
河川概要 |
| ○拡大図 |
2.地域の中の猪名川 |
"猪名川沿川の学校の総合学習として、猪名川の自然観察などに活用されています。 また、野草環境の一般公募の学習イベントとして、「いながわの野草教室」や水生生物の観察会「愛護セミナー」などを例年開催しています。" |
地域社会とのつながり
江戸時代、猪名川沿いにあったお茶屋さんが集客のために始めたのが起源とされ、当時は現在よりも上流で行なわれていましたが、昭和23年(1948年)からは川西・池田両市の主催となり、年々規模が大きくなったため、川幅の広い現在の場所に変更されています。 また、猪名川の河川愛護や河川環境に対する啓発を目的とした様々なイベントを開催しています。
また、近年の総合学習の題材として猪名川の自然環境などを取り扱うところが増えてきています。 |
3.猪名川の自然環境 |
"都市の中の貴重な自然。多様な動植物の生息・生育環境。中にはシルビアシジミ(環境省絶滅危惧Ⅰ類)も確認されています。しかし、外来植生の優占が徐々に広がるなど大きく変化してきています。 水質は、周辺地域の下水道整備等により昭和40年代に比べ大幅に改善されています。しかしながら、昨年度の一級河川とりまとめでワースト4を記録しました。" |
4.猪名川の主な災害 |
"豪雨による水害では、猪名川の改修工事のきっかけになった「阪神大水害」や「昭和47年7月豪雨」があります。また、昭和28年9月の台風13号、昭和35年8月の台風16号、近年では昭和58年9月の台風10号によるものがあります。" |
昭和30年代中ば頃までの猪名川は、堤防も小さく構造も弱いものでした。そのうえ、川筋が曲がりくねっていたため、洪水のたびに川から水があふれ流域の生活に大きな被害をもたらしていました。 猪名川流域の大雨は、梅雨のときに京阪神地方をおそう豪雨と、夏の終りから秋のはじめにかけてやってくる台風の影響によるものとがあります。 梅雨の豪雨による水害では、猪名川の改修工事のきっかけになった昭和13年7月の「阪神大水害」や「昭和47年7月豪雨」があります。また台風が原因の水害では、昭和28年9月の台風13号、昭和35年8月の台風16号、近年では昭和58年9月の台風10号によるものがあります。 しかし、猪名川の改修が進んだことにより、最近では洪水時の流量が増えているにもかかわらず、被害は少なくなってきています。 |
(注:この情報は2008年2月現在のものです)
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