狩り子とは? わかりやすく解説

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かり‐こ【狩(り)子】

読み方:かりこ

狩猟のとき、鳥獣狩り出す役の者。勢子(せこ)。


勢子

(狩り子 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/01 02:11 UTC 版)

勢子(せこ、せご)とは、狩猟を行う時に、山野の野生動物を追い出したり、射手(待子:まちこ、立間:たつま)のいる方向に追い込んだりする役割の人を指す[1]。かりこ(狩子、狩り子)、列卒ともいう[1]。多人数で行う巻狩りなどの狩猟法で、勢子は活躍した。領主などの権力者が行うような大規模な巻狩では参加する勢子の人数が数百人を超えることもしばしあった[2]


  1. ^ 万葉集』での「せこ」は女性が夫や男の兄弟を指す場合など、違う意味も持つ。兄子、夫子、背子などと漢字で著す。[3]
  2. ^ マタギは中世以降の権力者が行った多人数での巻狩りを模したと考えられている。また、一人で狩りを行う「一人マタギ」の場合は、勢子はいない。[12]
  3. ^ 勢子船、又は、勢子船と同様に造られた軽快な船は、足が速いため、軍船(鯨船:くじらぶね)としても用いられた[37]。また、捕鯨に関わって、日本の名字に「勢子」が残る[38]
  1. ^ a b せこ【勢子/列卒】の意味 - 国語辞書 - goo辞書
  2. ^ a b 勢子 とは - コトバンク
  3. ^ せこの意味 - 古文辞書 - Weblio古語辞典
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