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版画 (ドビュッシー)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2008/04/10 13:53 UTC 版)
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クロード・ドビュッシーの《版画(仏語:Estampes)》は、1903年に完成されたピアノ曲集の名称であり、ドビュッシーの《映像》とともに印象主義音楽のピアノ曲の書法を確立した作品である。以下の3曲からなる。
- 塔(パゴダ) Pagodes - 約6分
- グラナダの夕べ Soirée dans Grenade - 約5分半
- 雨の庭 Jardins sous la pluie - 約3分[1]
《版画》は、3つの異なる土地を連想させる。
〈パゴダ〉は、ガムランの影響も見られるものの、ペンタトニックを用いてインドシナの民族音楽を模倣しており、アジアを暗示している[1]。
〈グラナダの夕べ〉は、ギターの掻き鳴らしの模倣とアラビア音階の利用によって、スペイン情緒を掻き立てている。作曲当時のドビュッシーのスペイン体験といえば、サンセの街で数時間を過ごしたことだけであった[1]。これにもかかわらずスペインの作曲家マヌエル・デ・ファリャは、「1小節たりともスペイン民謡からは借用されていないにもかかわらず、作品全体が、ほとんどの細部において、スペインを見事に描き切っている[2]」と評した。
〈雨の庭〉は、《忘れられた映像》第3曲の改作であり、フランスの童謡《もう森になんか行かない Nous n'irons plus aux bois 》や《眠れ坊や眠れ Dodo, l'enfant do 》[1]が引用され、ドビュッシーの母国フランスの庭園に篠突く雨が描写されている。この曲では、半音階、全音音階、長調、短調が混在している。
初演は1904年1月9日に、リカルド・ビニェスによって行われた。
参考文献・関連項目など
関連した本
- ドビュッシー版画 全音ピアノライブラリー ドビュッシー 全音楽譜出版社
- ドビュッシー: 版画/ヘンレ社原典版 ヘンレ社
- 版画 実用版 ドビュッシー ピアノ作品全集5 中井 正子 ショパン


