熊野信仰とは? わかりやすく解説

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くまの‐しんこう〔‐シンカウ〕【熊野信仰】

読み方:くまのしんこう

熊野三社中心とする信仰


熊野三山

(熊野信仰 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/15 13:44 UTC 版)

熊野三山(くまのさんざん)は、熊野本宮大社熊野速玉大社熊野那智大社の3つの神社の総称。熊野三山の名前からもわかる通り仏教的要素が強い。日本全国に約3千社ある熊野神社の総本社である。熊野権現も参照のこと。


  1. ^ 西山克「熊野への旅」館野和己・出田和久 編『日本古代の交通・流通・情報 2 旅と交易』(吉川弘文館、2016年)ISBN 978-4-642-01729-9、p119-123
  2. ^ 西山克「熊野への旅」館野和己・出田和久 編『日本古代の交通・流通・情報 2 旅と交易』(吉川弘文館、2016年) ISBN 978-4-642-01729-9 P124-130・133
  3. ^ 西山克「熊野への旅」館野和己・出田和久 編『日本古代の交通・流通・情報 2 旅と交易』(吉川弘文館、2016年) ISBN 978-4-642-01729-9 P117-118・132-133・135
  4. ^ 阪本[2005: 415-444]
  5. ^ 補陀落渡海”. み熊野ネット. 2021年7月31日閲覧。
  6. ^ 蟻の熊野詣、蟻の熊野参り”. み熊野ネット. 2021年7月31日閲覧。
  7. ^ 真柴みこと (2021年5月31日). “約束を破れば血を吐き死んで地獄に堕ちる!八咫烏の「熊野牛王神符」、天罰が怖すぎる”. 小学館. 2021年7月31日閲覧。
  8. ^ 熊野三山2000年〈平成12年〉11月2日指定、2002年〈平成14年〉12月19日分離・名称変更・追加指定、史跡)、国指定文化財等データベース文化庁) 2010年6月12日閲覧。
  9. ^ 文部科学省 (2002年11月15日). “史跡等の指定等について”. 2010年6月13日閲覧。
  10. ^ 世界遺産・熊野古道ヘルスツーリズム健康と癒しの旅オフィシャルサイト”. www.umihikari.com. 2023年9月17日閲覧。


「熊野三山」の続きの解説一覧

熊野信仰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 07:46 UTC 版)

神仏習合」の記事における「熊野信仰」の解説

本地垂迹説により、普遍性獲得する契機先頭立ったのが、八幡神日吉神熊野神など早くから仏教と深い関係を取り結んでいた神々であったとりわけ熊野神々は、修験道結びつくと共に、院の帰依を受け、院政期以降に「熊野信仰」を全国広げていった。熊野本宮新宮那智三社熊野三所権現)で構成され熊野本宮本地阿弥陀如来は、平安以降阿弥陀仏による救済願望応える神として衆庶信仰集め一大霊場として繁栄極めた熊野詣)。この時、浄土信仰奉じる一遍参詣し託宣受けて時宗開教踏み出している。熊野信仰の隆盛は、古代的価値観解体示しており、熊野信仰の特質一つ苦行霊験高め現世的なもの、身体的なものを超えた高次元精神的なものを志向することとなったその霊験をテコに「日本第一霊験所」と称して比類なき神格尊貴性を主張し伊勢熊野同体論が登場するなどし、神々互い霊験競い合うようになった

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熊野信仰

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 06:27 UTC 版)

熊野三山」の記事における「熊野信仰」の解説

熊野地名最初に現れるのは『日本書紀』神代記で、神産みの段の第五一書に、伊弉冉尊死んだとき熊野有馬村三重県熊野市有馬の花窟神社というところに葬られたという記述がある。国家編纂した歴史書(『正史』)に熊野の名が登場するのは日本三代実録からである。 古来修験道修行の地とされた。延喜式神名帳には、熊野坐神社熊野本宮大社)と熊野速玉大社とあるが、熊野那智大社記載が無いのは、那智神社ではなく修行場と見なされていたからと考えられている。3社が興ってくると、3社のそれぞれの神が3社共通の祭神とされるようになり、また神仏習合により、熊野本宮大社主祭神家都御子神(けつみこのかみ)または家都美御子神(けつみこのかみ)は阿弥陀如来新宮熊野速玉大社熊野速玉男神(くまのはやたまおのかみ)または速玉神(はやたまのかみ)は薬師如来熊野那智大社熊野牟須美神(くまのむすみのかみ)または夫須美神(ふすみのかみ)は千手観音とされた。熊野の3神は熊野三所権現呼ばれ主祭神以外も含めて熊野十二所権現ともいう。 平安時代中期長久年間ごろ)に鎮源によって記された『大日本国法華経験記』には壱睿・義睿・明道命といった僧侶熊野山中で法華経まつわる不思議な経験したことが記されており、古くから極楽往生を望む僧侶にとって熊野霊場として理解されていた。 平安時代後期浄土教阿弥陀信仰強まり熊野の地は浄土見なされるようになった熊野霊場であると同時に紀伊山地挟んだ吉野とともに皇室祖先神ゆかりの地でもあったことも関心持たれ理由考えられる藤原道長・師通が行った吉野金峯山詣も場所こそ違え熊野詣で先駆してみなすことが出来る。 上皇参詣先例として宇多院や花山院の例が知られるが、大規模な熊野詣の契機永久4年1116年)に白河院が行った2回目熊野詣であった。白河院寛治2年1088年)に高野山行幸し、寛治4年1090年)には最初熊野詣を、寛治6年1092年)には金峯山詣を行い永久4年熊野以降恒例行事として定着した高野山でも金峯山でもなく熊野選ばれ最大理由熊野霊場であるとともに神域としても整備されており、王権守護対す期待と共に浄土信仰記紀神話融合され当時神仏習合流れ合致した土地であったからと考えられている。それ以降院政期には歴代の上皇の参詣頻繁に行なわれ後白河院参詣34回に及んだ上皇度重なる参詣に伴い在地勢力として熊野別当家形成され熊野街道発展と共に街道沿いに九十九王子呼ばれる熊野権現御子神祀られた。鎌倉時代に入ると、熊野本宮大社一遍上人阿弥陀如来化身であるとされた熊野権現から神託得て時宗開いた熊野三山への参拝者日本各地修験者先達)によって組織され檀那あるいは道者として熊野三山導かれ三山各地契約結んだ御師宿舎提供され祈祷を受けると共に山内案内された。熊野浄土信仰繋がり強くなると、念仏聖や比丘尼のように民衆に熊野信仰を広める者もあらわれた。また観音化身とされた牟須美神を祀る那智大社那智浜からは観音が住むという補陀落目指して、大勢僧侶小船太平洋旅立った次第民衆熊野頻繁に参詣するようになり、俗に熊野詣で」と呼ばれるほどに盛んになった。また、各社発行される熊野牛王符(または牛王宝印ごおうほういん)とも)は護符のほか、起請文誓約書)の料紙として使われ、この牛王符書いた誓約を破ると神罰を受けると信じられた。 ピーク過ぎたものの盛んであった熊野信仰も江戸時代後期紀州藩による神仏分離政策布教をしてきた聖や山伏熊野比丘尼活動規制したため衰退し明治神仏分離令により衰退決定的となった熊野権現日本全国勧請され、各地熊野神社建てられた。中でも沖縄では、神社の殆どが熊野権現祀っている。沖縄における主な神社琉球八社とは、波上宮普天満宮沖宮識名宮末吉宮天久宮金武宮安里八幡宮 であるが、安里八幡宮以外は熊野権現祀っている。石垣島権現堂にも熊野権現祀られている。 なお出雲熊野大社島根県松江市)には、この熊野三山の元津宮であるとの古伝がある。

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