無言歌集 第6巻とは? わかりやすく解説

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メンデルスゾーン:無言歌集 第6巻

英語表記/番号出版情報
メンデルスゾーン:無言歌集 第6巻Lieder ohne Worte HeftOp.67 U 180, 145, 102, 182, 184, 188作曲年: 1843-1845年  出版年1845年 

作品概要

楽章・曲名 演奏時間 譜例
1 変ホ長調 「瞑想」 "Meditation2分30秒
2 嬰ヘ短調 「失われた幻影」 "Lost illusions"2分00
3 変ロ長調 「巡礼の歌」 "Song of the pilgrim"2分30秒
4 ハ長調 「紡ぎ歌」 "Spinnerlied2分00
5 ロ短調 「羊飼の嘆き」 "The shepherd's omplaint"2分30秒
6 ホ長調 「子守歌」 "A cradle song"2分30秒

作品解説

2007年7月 執筆者: 和田 真由子

ワーグナーが「第一級風景画家と言ったように、メンデルスゾーン情景描写標題音楽作曲において才能発揮している。
この“言葉のない歌曲”、「無言歌」、という形でメンデルスゾーン心象風景感情描写でも、表現した歌曲風の旋律をもった器楽曲であるため、旋律線をはっきりと浮き立たせ、抒情的に演奏することが重要だろう。
メンデルスゾーン活躍したこの時期ブルジョアジー家庭中心にピアノ教養として普及した。そのため、家庭気楽に弾ける作品多く作られたが、この《無言歌集》もその一つである。
無言歌集》は各6曲ずつの計8集からなり生前出版されたのは、第6集までである。第7集は、1851年、第8集は1867年出版された。1832年第1集出版したときにはメンデルスゾーンは、《ピアノのためメロディー》と記しており、《無言歌集》の名称をもつようになったのは1835年第2集出版してからのことであった
標題をもっているものが多いが、作曲者自身によってつけられたものはわずかである。実際メンデルスゾーン標題をつけることによって、音楽的な想像力限定されることを嫌ってたようだ

第6巻
この6曲中にはメンデルスゾーンによってつけられ標題はない。

1.変ホ長調瞑想」 / op.67-1 (1843)
分散和音伴奏の上に、優雅な歌うような旋律がながれる。
2.嬰ヘ短調失われた幻影」 / op.67-2 (1845)
3.変ロ長調巡礼の歌」 / op.67-3 (1845)
16分音符シンコペーションリズム特徴の曲。ソプラノ3度下降する動機が曲全体支配している。大きな高揚はなく、全体的に穏やかな曲。
4.ハ長調「紡ぎ歌」 / op.67-4 (1845)
6曲中最も有名で親しまれている曲。このタイトルは、メンデルスゾーンによってつけられたものではないが、彼自身もこの呼び名認めていた。『糸を紡ぐグレートフェン』の糸車回転思わせるような音形が全曲通して流れていく。伴奏の音形をよどみなくきかせつつ、旋律響かせていくことが重要だろう。
5.ロ短調「羊飼の嘆き」 / op.67-5 (1844)
6.ホ長調子守歌」 / op.67-6 (1845)
全体通して主旋律のはじめの4小節動機くりかえされる。




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