無料プロバイダ
別名:フリープロバイダ,フリーISP,無料ISP
【英】free provider, free ISP
無料プロバイダとは、インターネット接続を無料で提供するインターネットサービスプロバイダ(ISP)のことである。ダイヤルアップ方式でインターネットに接続するサービスが主流だった時代に多く存在した。
無料プロバイダを利用すれば、ユーザーは、ISPへの接続料金を支払う必要がない。ただ電話代をのみ支払えばよい。ISPは運営費用を広告収入やEC(e-commerce)の販売収入などでまかなう。ユーザーは、サービスを無料で受けるかわりに、広告を大量に目にすることになる。
無料プロバイダは、1996年から1997年にかけて無料プロバイダサービスを提供したアスキーが世界最初であるとされる。しかしADSLのように安価な固定性で常時接続できるサービスが一般的になった現在では、無料プロバイダの存在意義は薄れ、今なお無料プロバイダサービスを提供している事業者はわずかとなっている。
参照リンク
無料プロバイダー徹底比較 (kaiteki-net.com)
無料プロバイダー比較 Kooss
無料プロバイダ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/29 05:17 UTC 版)
「ライブドア (インターネットサービスプロバイダ)」の記事における「無料プロバイダ」の解説
一般的なISP事業においては、事業運営に必要なコストを会員からの月会費および接続料によって賄っているが、ライブドアの行った無料サービスでは、当初は「常時バナー広告が表示される専用のウェブブラウザを使ってもらうことで、民間放送のように広告料によって賄おう」というビジネスモデルを採用していた。他のISPと異なり、専用ブラウザ以外によるダイヤルアップ接続はできなかった。ただこのビジネスモデルはライブドアが初めてではなく、すでにアメリカではPC端末も含めて無料というサービスが普及していた。国内でもライブドアに先んじてハイパーネットがほぼ同じビジネスモデルでISPを展開し、2000年(平成12年)6月にはZEROが「Internet Free Access ZERO」として参入し、同年12月頃にテレビCMを大量出稿していた。 この方式では、HTML4.0以降への対応や各種プラグインの利用などについては、ソフトのバージョンアップを自社で行わなければならない、対応OSが限定されるほか、新しいOSが発売された場合に対応に時間がかかるといった欠点があった。 このため、後に専用ブラウザ方式を放棄し、ダイヤルアップ接続のためにNTT以外の電気通信事業者の電話回線(中継電話及び直収電話)を利用し、ダイヤルアップ接続から発生する通話料の一部を電気通信事業者からキックバックしてもらうことでコストを賄うというビジネスモデルに移行することになる。電話回線を提供する事業者にとっても、ユーザがダイヤルアップ接続することにより発生する通話料の一部をアクセスチャージとしてNTTから受け取れるので、長時間の通話が発生しやすいISPに対する電話回線の提供は旨味が大きく、キックバック分を差し引いても十分商売になるという目論見があった。しかしこのビジネスモデルは、2001年頃より普及し始めたADSL等によるいわゆる「ブロードバンド接続」に対応できないという問題が発生することとなり、結局一時的にしかうまく行かなかった。
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